ズゥウオォォォーーッ! と音を発しながらスムージーマシンに吸いこまれた3種類のアイテムたちが、竜巻を巻き起こしながら混ざりに交ざっていく。
 混ざりに交ざったアイテムたちが【グリーンスムージー・APPEND】として生まれ変わって出てきたっ!。

「はい、どうぞ!。今回はコマンドにチェーンスライドが加わったので、入力がすこし難しかったです♪」

 やりきった感満載の笑顔で、ミクはコップに注いだグリーンスムージー・アペンドをフーガに手渡していく。

「ゴクッ……!?」
グリーンスムージー・アペンドを渡されたフーガは、コップのなかに緑色で蠢く液体を見て、こう思った。

 ──なっ…なんだコレは!?。こっ…こんなモノを飲んでくれと彼女は言うのか!?。やくそうとハーブとペンペン草をたんにスムージーにした、このおぞましい緑の液体を……!?。

「どうしたんですか? フーガさん。コレを飲むとHPとMPが回復しますよ♪」

「あっ…ああ…そうみたいだね……」

 ──飲めるかっ!! なんかもう、この液体から『はやく人間になりたい!』って声が聞こえてくるよっ!?。ベムっ! ベラっ! ベロっ! て自分の名前を叫んでるよっ!?。

「そっそうだ…ガールは、さっき【☆必殺技☆】を使ったみたいだから、君が回復しないといけないだろ?」

 ──ぼくは自分のことより、頭にリボンを巻いた金髪ガールにグリーンスムージー・アペンドを飲んで貰おうとした。さっきのバトルで、彼女は疲れている筈だと思ったからだ。

「いっいらないわよ!。あっあたしより、あんたのHPのほうがピンチだから、そっちが飲みなさいよ」

 ──なっなにーーっ! 全力で拒否してるーーッ!。しかも、微妙に視線をずらしてコップを見ないようにしてるーッ!?。
 なっ…ならば、ヘアゴムで後ろ髪をすこし縛った金髪ボーイに飲んで貰おうっ!。

「ボーイも…さっきのバトルで疲れてしまっただろう?。ぼくは、ずっと説得してくれようとした君の優しさに感謝したいんだ」

「僕は、だっ…大丈夫ッス……。コレはフーガさんが飲んだほうがいいッスよ……。ほら、さっきリンから受けたボールブレイカーでHPが1しか残ってないですし」

 ──金髪ボーイも全力拒否してるゥーーッ!?。だって、コップを持つぼくの姿を見ようとしてないしっ!。
 しかも、この2人……ヤングレディの作ったモノに青ざめた顔してるよ。バキィ──ンってガラスの仮面に出てきそうな顔になってる!?。

 ──活発そうな少年少女が怯えてしまうほど、この液体は不味いと言うのか……?。

「フーガさん。ほら、はやく飲んでくださいね♪」

「そっそうだね……。君からの好意をムダにはしないさ……」

 ──ヤングレディが飲むことを拒否させてくれないっ!。妖怪を作った張本人は、ぼくに優しく微笑んでいる……君はぼくを試しているのかい?。

 ──君が試していると言うのならばっ! ぼくは男を見せるしかない!。


覚悟を きめたフーガは
グリーンスムージー・アペンドをのんでいく


「ゴクゴク……ブッ!?!?」

 ──マズいッ!? 不味すぎるッ!?。このマズさ…口から“エメラルドスプラッシュ”しそうになるほど…エゲつない不味さだっ!?。

「いい飲みっぷりですよ! フーガさん♪」

 ──耐えろっ! 堪えるのだっ! フーガ・バーンシュタインッ!。口からスムージーを噴きだしそうになっても、北斗の拳 最終話でボルゲから拷問を受けたバットのように……この凄まじい不味さに耐え続けるのだっ!!。

 彼女からの普遍的な愛へ応えるために‼。


フーガはグリーンスムージー・アペンドをいっきに飲み干した
HPとMPが20回復する

「ヴェアアァーーッ! マズいっ! もうっいらないっ‼」

フーガの攻撃力が下がってしまう

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G clef Link 母と子の約束8

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真面目な話
週間少年ジャンプは父親の代から今も読んでいる漫画雑誌でして、作品のプロットにジャンプの要素とRPGを組み合わせてます。

基本的に不真面目なことばかりやるのも、ジャンプで1番好きだった漫画に影響受けてます。
その漫画には毎週、笑わせてもらい、時には泣かせてもらいました。
とくにアニメ版は、笑いと泣きの要素がヤバいです。

終わる終わる詐欺で、なかなか終わらなかったのですが本当に終わってしまった瞬間、僕にとってジャンプを買うことに意味が無くなってしまいました。
実際、三十歳を過ぎてジャンプを買うのは子ども時代からの習慣になっているので止められないんです。

あと、G clef Linkは他の投稿サイトで初めは載せようと考えましたが、載せるなら感謝の気持ちを込めてピアプロさんだけにしました。

他の小説サイトにある閲覧数、評価、それらに期待なんかしてません。
すべては、このピアプロのセカイから生まれた創作文化に敬意を込めてます。

※読みやすいverとしてノベルアップ+さんに纏めだしました※

僕はこのセカイのクリエイターさんたちを応援したいだけなんです。

閲覧数:158

投稿日:2020/01/10 12:42:21

文字数:1,604文字

カテゴリ:小説

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