[1A]
埃だらけの教室 日を遮るように
内緒話が咲き乱れる
弾き飛ばした机 平気な顔してさ
君は微かに震えていた
[1B]
誰が好きで嫌いだとか
その後には何が残るの?
[1S]
しょげた葉の上に 雨粒がポツリ
――逃げているだけ。
裏腹な声は 飲み込めばいいよ
届かないなら
[2A]
茜に染まる校庭 影踏み合いながら
居場所求めて疲れ果てる
壁に背をつく廊下 もうさよならだねと
君は静かに歩きだした
[2B]
いつの間にか冬は過ぎて
春の風が次へ導く
[2S]
しょげた葉の上に 雨粒がキラリ
――逃げるのはやめ。
不器用なままで 空に手をかざし
伸びていけるわ
▽かな
[1A]
ほこりだらけのきょうしつ
ひをさえぎるように
ないしょばなしがさきみだれる
はじきとばしたつくえ
へいきなかおしてさ
きみはかすかにふるえていた
[1B]
だれがすきできらいだとか
そのあとにはなにがのこるの
[1S]
しょげたはのうえに
あまつぶがぽつり
にげているだけ
うらはらなこえは
のみこめばいいよ
とどかないなら
[2A]
あかねにそまるこうてい
かげふみあいながら
いばしょもとめてつかれはてる
かべにせをつくろうか
もうさよならだねと
きみはしずかにあるきだした
[2B]
いつのまにかふゆはすぎて
はるのかぜがつぎへみちびく
[2S]
しょげたはのうえに
あまつぶがきらり
にげるのはやめ
ぶきようなままで
そらにてをかざし
のびていけるわ
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想