スターリンinst

沢田　凛

もう無理って、思ってんだろ？
叶いやしないさ、どうせ……なんて。
くだらない奴だな。
もう、死んじゃえばいいよ。

どうにもなんないとか、どうしようもないだとか。
そんな言いわけばっかり。
もう相手してらんないって。

どこかで気づいてはいるんだろ？
悪いのは自分なんだ、って。
誰も助けられないから、な。
自分の、その足で、踏み出せ……！

「右頬が動かなくて、うまく笑えないんだ。」
もう、あの頃には戻れない……なんて。
バカだろ。

戻る意味なんて、ないんだって。
今は、代わりのない、今だ。
後ろ、振り返らないで、行け。
怖いものなんて、目、つぶればいい。

大切なもの落としたり、壊れやすいもの踏んだり。
そんなこたぁ、何度もあるだろう。
それも、かけがえない思い出だろ？
そうさ。
笑えないような日々も、いつか、ほら。
輝き出すぜ、スターリン。
つまらない日々も、飛び越えてゆけ。
そして笑おう、スターリン。