アイ・ストーリー
第三話「ウィルスにご用心!」 其の一
「……あ、そーだ。KAITO、ウィルスには気をつけろよ。」
「ウィルス?何ソレ、奏兄さん。」
「んー、簡単に言うと人間が風邪引くのと同じ事だ。
あんまり症状が重いと記憶回路や動作回路にエラーが出て
色々とヤバいからな。本当に気をつけろよ?
最近、この辺で流行してるみたいだから。」
「大丈夫ですよ、奏さん。今メンテナンスした後で
異常ないって言われたばっかりですし。」
「そうそう。それにしても、VOCALOIDも風邪なんて
引くんだね~……。」
と、これが昨日の研究所での私達の会話。
「……むぅ~。あれ、朝……。今何時……?」
私は時計を見た。……もう九時を回っていた。
「……ぎゃあ~~~!?ち、遅刻っ!?
ちょっ……KAITO~!何で起こしてくれなかっ……みゃっ!?」
部屋を飛び出した私は何かにつまづいた。
「イタタ…………えっ……?」
私の目の前には壁に寄り掛かって座り込んでるKAITOが居た。
表情も……苦しそう……。
「KAITO……?どうしたの……?」
「…………。」
KAITOは何も答えてくれない。私はKAITOの額に
手を当ててみた。
「……!すごい熱!KAITO、大丈夫!?」
「……マス…タ…。」
KAITOは少しだけ口を開いた。喋るのも辛そう……。
どうしよう!……どうしよう!KAITO!!
「KAITO……!!しっかりしてっ!!」
数分後、私は奏兄さんを家に呼び出した。
「ふぁぁ~……何だよ、こんな朝早く……。
昨日はメンテナンスの後、MEIKOの酒に付き合わされて……。
……って、美冬。何でパジャマなんだよ。学校は?」
「私の事はどーでもいいのっ!!それよりも、KAITOは!?」
「……あぁ、昨日言ってたウィルスに感染してるな。
まだ症状は軽いから、しばらく安静にしてれば大丈夫だ。」
「これで軽いの!?すごく苦しそうだよ!」
「お、落ち着けって!マスターのおまえが取り乱したら
KAITOが不安になるだろ?」
「…………。」
私はKAITOに視線を向けた。KAITO、汗がすごい……。
本当に大丈夫なの……?
「……で?学校はどうするんだ?」
「……今日は休む。KAITOが心配だから……。
奏兄さん、わざわざ来てくれて……ありがとう。」
「あぁ、じゃあ……俺は帰るけど……。
また何かあったら電話しろよ。」
「うん……。」
……KAITO……。早く……元気なKAITOに戻って……。
……続く。
アイ・ストーリー 第三話 其の一
お久しぶりのアイ・ストーリー第三話!(←誰も待ってないし)
美冬視点で病気ネタ!KAITO、大ピンチ!?
Liedでダークな事書いてたから
すっかり平和的な書き方を忘れちゃったよ(汗)。
今回から其の一、其の二って感じでやってきます。
後、気分によって長文になったり短文になったりします。
それと、またダークな部分が顔出すかもしれない。
作業ペースはフリーダムで☆(←イラッ☆)
そういえば、Liedは何のお話が一番受けが良かったのかなぁ~?
感想くださった方に聞いてみたい今日この頃……。
コメント1
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ご意見・ご感想
氷雨=*Fortuna†
その他
エドリックさん、感想ありがとうございます!
この病気ネタはかなり痛い妄想です(笑)。
Liedの感想もありがとうございます!
ルカの話、すごかったですか?そう言って頂けて嬉しいです!><
本当に私にはもったいないお褒めの言葉……感謝ですっ!!
2009/05/06 15:13:17