赤い電車のチャイムが鳴って きみはもうすぐ都会へ還る
僕はホームで手を振りながら 右手で携帯の灯りを点ける
緑電車をホームで待って せわしなく上下する親指
小さな子供が僕のかばんを 掠めるように駆けて行く
大きな奇跡は道を作って 僕らを知らないほうへ連れ出す
でもそれはとても小さな奇跡で すぐに道を踏み外す
無理して小さく作った作り笑いに 綿雪がひとひらが目を覚ませと笑う
そうだこのチャイムが鳴り止んだら 僕はもうこの空気を吸えないや
緑電車をホームで待って 無邪気な声に嫌気が差して
イヤホンのずれる音を聴く 相手は暗く沈んだ液晶
思いは流れて光を忘れ 冬が来るたびまた思い出す
青い電車に逃げ込むように あの場所を思い出せぬように
無理して早足で日陰を探して 白くなる息から目を逸らすように
遠くから聞こえるあの日のチャイム もうあの頃には戻れないや
またあの夏が来る 思い出すたびに君が 僕の胸を締め付けるからさ
もう一度あの場所へ もう一回あの場所へ 僕の心を確かめるために
緑電車を蹴りだすように いてもたってもいられなくて
赤い電車がとまる場所を 探した 探した
青い風が髪をなでる 朱色に染まる君と誰か
これでいいんだと呟いて 僕の心は あの日へ還る
赤い電車をホームで待って 僕はもうすぐ都会へ還る
また会う時笑えるように ゆっくりゆっくり前を向こう
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6.
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kurogaki
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