ジャケット

水面 舞台に ひとり神楽 
扇の移り香、弧を描いて 

爪先から波が 生まれ 消え
摘まれた沈丁花は流れやる


雲の隙間に、細い通い路

彼方(かなた)に続いているのでしょうか


「ああ、ほんの一時だけでも──」


疾風に舞姫の唄を乗せ
遠く遠くまで駆けてゆけ
弦月(ゆみはり)に交わした約束は
ぽろり、ぽろり、頬を伝う──






紫の菊花 手折っては 
浮かべ、水鉢を飾りましょう

失くした影に指をのばす
其れは陽炎、只の陰だと……


果てぬ定めのこの恋心

彼方(あなた)に続いているのでしょうか


「ああ、いっそ夢ならば──!」


梟の翼に唄を乗せ
遠く遠くまで飛んでゆけ
岩に背を預けて声もなく
ぽろり、ぽろり、頬を伝う──






疾風に舞姫の唄を乗せ
遠く遠くまで駆けてゆけ
君こそ私の まほろばでした
はらり、はらり、言葉も散って


梟の翼に唄を乗せ
遠く遠くまで飛んでゆけ
君こそ私の こころでした
ひらり、ひらり、想いは散って





あなたのもとに唄よとどけ

高く高くまで飛んでゆけ

紅く口づけた鈴蘭は

ぽろり、ぽろり、滲んでいます──




00:00 / 03:45

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【KAITO】 遠つ君へ

五百さんの歌詞「遠つ君へ」に曲をつけさせていただきました。

<a href="http://piapro.jp/t/ZI_6">遠つ君へ</a>

閲覧数:383

投稿日:2011/03/28 12:47:17

長さ:03:45

ファイルサイズ:3.4MB

カテゴリ:音楽

クリップボードにコピーしました