気付いたらあの人の
言葉ばかりが
空を舞う
笑顔を潰して
強くなりたいと
願った指から
砂がこぼれてく
恋がいつか実れば
奏でてカナリア
殺した声に嘆いて
寒く凍えたその体は
春風を迎えることなく
白だけが積もってく
天秤が心を責める
鎖を数えて
虚ろな瞳
翼が折れて
落ちる宝石
閉じたその愛情を
溶かす人を
探したけれど
辿りつくのは
いつも同じ場所
震える足を消して
誰かを守る犠牲なら
怖くないと思ったのに
捨てられないのは
どうして
転がした感情を
掴んでみたけれど
未練の欠片が
流れていく
殺した声に嘆いて
寒く凍えたその体は
春風を迎えることなく
白だけが積もってく
天秤が心を責める
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