「ルカおはよー!」
学校に着くと、お腹をおもいっきりだして太股丈のスカートを履いたマナが、ポンポンを振って飛び出してきた。
「びっくりした～・・・」
「えへへー似合う?」
頭から足までマナを見渡す。
「うん」
「ほんとー?うれしー♪」
チアリーダーの格好には、マナの笑顔が映える。
青を基調とされていて、一見クールでボーイッシュな印象だけど、マナが着ると明るく、可愛い感じがする。
やっぱり・・・・
「男はそっちを選ぶのよね・・・・」
「へ?」
「や、なんでもない」
ルキの彼女も、きっと可愛らしい感じの人だろうな～・・・
私とは正反対の。
「あ、皆来た!!」
マナの指差す方向には
「めぐみ!」
「おっはー!!」
後ろにユリ、マモ、マルもいた。
「おはようございます」
「おはよー」
「ルカッちおはよ～、相変わらずメイクもしないで」
「おかげさまで」
ユリは今日もバッチリギャルメイクをしていた。
この前の涙なんか嘘のように。
「ただいまより、我がボカロ学園の体育祭を始めます」
アナウンスが開催を知らせる。
「早くあっち集まんないと!」
校庭に並んだ。
「じゃ、みんな頑張ろうねぃ★」
めぐみがウインクして言った。