呼ばれる声に尋ねてみた
こだまする声「どこにいるの?」
緑の木々は色を変え
誰かが深く誘う

微笑んだ足取り速く
まとわせた白いシーツ
空から響いた声は
「目隠ししたまま捕まえて」

目に焼きつけた 姿形
追いかけて 「手のなる方へ」
探した末に 息は切れて
針を失い 手の中に

綺麗な少年<ヒト>に囁いた
こだまする声「どこにいるの?」
緑の木々は霧の枝
誰かが入り込んだ

戸惑った足取り速く
引き寄せる白い腕
底から響いた声は
誰にも届かず白く散る

クスクス笑う姿はなく
駈け出して「手のなる方へ」
掴んだはずの 細い手は
てのひら抜けて この先へ

いつまでも いつまでも
終わりは見えない

目に焼きつけた 姿形
追いかけて 「手のなる方へ」
気づいたときは 霧の森の
永久<トワ>に誰かの 手の中に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

霧の森

なんか構想があって勢いで書いてしまったもの。
若干時間がかかりました。

閲覧数:153

投稿日:2011/12/18 18:07:19

文字数:358文字

カテゴリ:歌詞

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