『いづくよりかはじまる 長き春日の 
 証のごとき燃えて 散るも惜しまず』
それが君の願いと 分かっていても
共鳴する痛みに 泣きたくなった

いつかは 花開いて
紅 染まるでしょう

たとえ蒼くても 咲くと 咲いてみせると
誓う君のその 声が 忘れられない


『真幸(まさき)くあらば この枝(え)また 還り見む』
あの日君が 結んだ 松の緑は
褪せることなく今も 焼き付いている
潮風にこごえても 去りがたかった 

情(こころ)が 解けないまま
紅 染まっても

たとえ蒼くても 咲くと 天翔(あまがげ)た日の
空も海も君も ああ すべてが遠い


ありつつも君を待たむ
天(あめ)のしぐれの
流らふ見れば ああ
うらさぶる情(こころ) さまねし
ひさかたの 君が白く朧(おぼろ)に霞み
消えてしまいそうで


たとえ蒼くても 咲くと 咲いてみせると
誓う君のその声が 忘れられない
情(こころ)が解けないままに 春は訪れ
嘆けども ああ嘆けども 君は還らず

蒼き咲き人

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

蒼き咲き人

梅の精霊、鳴花ミコトちゃんが歌う和風ロックに作詞したものです。

令和のはじまり、梅の精霊…といえば万葉集!
ということで、万葉集を参考に作詞しました。

蒼くても咲いてみせると、そう言って去った君のことを思い出しながら…。

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投稿日:2019/05/24 21:59:02

文字数:440文字

カテゴリ:歌詞

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