おとぎの話をはじめよう。
どこかで聞いたか、聞かないか。
昔々のどこかのお国、
ワガママ姫さま暮らしてた。

きれいな衣装に、人形に。
欲しいといえばなんでもくれる。
だけども姫さま飽きっぽく、
ちっとも満足しなかった。

ある日地下で見つけたよ。
ほこり被った大きな鏡。
ひょっこりのぞいたガラスの向こう、
おんなじ顔がわらってた。

そいつは忠実、ゆかいな道化。
右を向いたら右を向く。
いつしか鏡はお気に入り、
姫さまの部屋でいつでも一緒。

ある日姫さま呟いた。
「ずうっと遊んでいたいのに、
父さま母さまダメだと言うの。
勉強なんて大嫌い」

するとそいつはほくそ笑み、
「それじゃあ姫さま、代わりましょう」
白い腕がぬるりと伸びて、
驚く姫さま、鏡の中に。

召使呼んで、そいつは言った。
「鏡は飽きたわ、片付けなさい」
独りで泣いてる姫さまに、
だあれも気付かず閉じ込めた。

おとぎの話はこれでおしまい。
最後に忠告一つだけ。
鏡の向こうでわらうそいつに、
話しかけてはいけないよ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

鏡の国の...

5作目。ホラーメルヘン?と言っていいものかどうか。
良いタイトルが浮かびません。
どこかでネタが被ってそうな気もします。orz

閲覧数:139

投稿日:2008/07/24 03:19:23

文字数:449文字

カテゴリ:歌詞

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