待ち合わせ時間、5分前…。
思ったよりギリギリだったあたしは息を整えながら周りを見渡した。
まだあいつ、来てないみたい…。
「全く…。もぉっ…」
待ち合わせ時間をすぎて暫くすると、向こうから走ってくる青い髪をした青年。…海斗だ。
「はぁっ…ご、ごめん…未来。遅れちゃ…」
「遅いっ!」
仁王立ちのあたしに海斗は少ししゅんとした顔。
もう待ち合わせから30分ほど経っていた。
「ごめんって…。じゃ、早く行こうか」
…え?
ねぇ…海斗?あたしを見てるの?
何も、言ってくれないの?
「…?未来?」
海斗は返事しないあたしに気づいたのか少し不安そうにあたしの名を呼んだ。
あたしはもう耐え切れなかった…。
「その1っ!!」
ビシッと海斗を指差して未だ仁王立ちのあたしが怒鳴るように言った。
「いつもと違う髪型に気がつく事!!」
カールされて綺麗な髪を思わず見せ付ける。海斗は言わずとも呆然としていた。
「その2っ!!ちゃんと靴まで見る事!」
ビシッと次はリボンのついた靴を指差す。
あたしは街中で怒鳴った事に顔が真っ赤。
通りすがる人々はあたしと海斗を見て笑う…。
「…いいね?」
ぜぇぜぇ言いながらあたしは海斗に確認。
海斗は呆然としていたけどハッとしたと思ったら…
「ぷっ…ぷぷっ…あはははっ!」
大声で笑われてしまった。
「か、海斗っ!?何がそんなにおかしいのよ!?」
「ん~?…気づいてちゃんと言って欲しかったんだろ?髪型も、新しいヒールも似合うよって」
嬉しそうに笑いながらあたしの髪を撫でる海斗。
かあぁっと顔を赤らめ、あたしはトドメだといわんばかりにまた怒鳴る。
「その3っ!あたしの一言には三つの言葉で返事する事っ!」
海斗はぽかんと口を開け、暫く考えているようなそぶりを見せる。そして
「…分かったよ、お姫様」
ニッコリ笑い、この言葉。…ドキッとしてしまう。
あたしはまだ顔を赤らめたまま右手を海斗に差し出すようにした。
「…分かったら右手がお留守なのをなんとかして」
「可愛いね…やっぱり。はいはい、お姫様」
海斗は左手であたしの右手をぎゅっと繋いでくれた。
「…別にワガママなんて言ってないんだからね」
「分かってるよ?」
こんな言葉も海斗は笑顔で打ち消してしまう。
あたしはただ、海斗に心から思って欲しいの。
…可愛い、って。
ワールドイズマイン~第2話~
2話目にはKAITO登場ですヽ(´∀`)ノ
海斗は相当の王子様気質な気が…しなくもない・゜・(つД∩)・゜・
歌詞を練り込むのは大変ですね…(*´Д`A`
頑張っていきます、これからもv( ̄Д ̄)v
感想等お待ちしていますよ~(∩´∀`)∩
コメント2
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ご意見・ご感想
依波【エナP】
ご意見・ご感想
>>ひたぎ様
ありがとうございます、そしてお初です(*'ω'*)
これからもがんばりますのでよろしくです(´∀`)ゞ
2009/05/05 14:43:06
mv004
ご意見・ご感想
とっても可愛いですね!
わたしの中のイメージとぴったりだったのでうれしいです。
これからも執筆頑張ってください(*´∇`)
2009/05/05 11:19:24