【VEL】
子音のアタック。強弱、速度の印象。
子音とは「か」なら[k a]の[k]の方。
母音のみの「あいうえお」と「ん」には子音がありませんが、発音の強弱と速度の効果はあります。

 値が大きい=「ダっ!」強い、早い印象。小さくて聞こえないとき聞き取りやすい。
また、発音するタイミングが速く、前のめり(伝わるかな…)になります。早口な曲でリズムに合わないときには意外に重宝します。
 値が弱い=「だぁ~」やわらかい、ゆっくりな印象。滑舌が悪いときはとりあえず下げてみる→ダメなら上げる。スローな曲は特に重宝。

※50音によって違うので、マ行は上げる、サ行は下げるなど傾向をつかむといいです。
どうしても上手くいかない場合はDYNで盛ったほうがいいです。
無理に目いっぱいに動かすと曲のタイミングとずれる場合もあります。


【DYN】
=単純に音量、声量。
ボリュームを下げるのと同じですが、最初のAメロは小さく、サビで大きく~、と変えるために使います。
また、ボカロは50音や音程によって音量がまちまちな場合があり、それを修正するのにも使います。一番よく使うパラメーター。

 値が大きい=大きな声。
 値が小さい=小さい声。


【BRE】
=声にまじる吐息の割合。ザラザラした声になります。
吐息というとささやき声に使えそうですが、あまりそういう使い方には向いていないようです。
ノイジーな感じというと聞こえが悪いですが、曲に埋もれにくくはっきり聞こえるという利点もあります。
ボカロによっては、上げすぎるとすぐにノイズが入りますので注意。
だみ声、かすれ声、ハスキーな声も作れますが、ボカロによって効き方がかなり違うので、がんばっても作れないこともあります。VOCALOID3ではBREの効きにくさも改善されている気がします。

 値が大きい=ノイジーな声
 +DYNを併せて小さく=ささやき声?


【BRI】
=声のハリ。強い声、弱い声。感情っぽいパラメーター。
DYNとどう違うのか?
人間は大きな声を出すとき自然と叫んでますが、VOCALOIDは機械なので「音量」と「叫び」などを別々に分けているんです。
厳密に言うと「声の高い周波数成分」を増減させます。が、始めのうちは「声のハリ」くらいにとらえておけばオッケーです。
盛り上げたいときは、DYNとBRIの両方を上げるといい感じです。
キンキンした強い声、元気な声⇔だるそう、虚ろ、しっとり声

 値が大きい=ハリのある声。盛り上がるサビでよく使います。
 値が小さい=か弱い声。間奏の後のCメロで下げて、次のサビでガッと上げると盛り上がったり。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【VEL,DYN】VOCALOID調教の「コントロールトラック」って?【BRE,BRI】

初めてVOCALOIDを見たときに、どうすればいいかわからない人のため。
ここでいう「ボカロによって差があります」とは、ミクとリンでは同じ操作でも効き方が違うよーということです。
内容が長くなってしまって、BRI以降は2ページ目に折りたたまれているかも。


よく使う:DYN,VEL,BRI
補助として使う:GEN,PIT,BRE,CLE,
滅多に使わない:POR,PBS

たくさんパラメーターはありますが、人によって重視するパラメーターも違いますし、全部使う人は少ないです。

神調教で知られている神無月Pも使っているパラメーターはDYNとPITくらいです。VSQを公開していらっしゃるので気になる人は見てみてください。
(DYNだけであれだけの抑揚をつけ、ビブラート手書きなどの労力を惜しまないという意味でもあります。)

閲覧数:7,818

投稿日:2014/03/08 00:17:32

文字数:1,111文字

カテゴリ:その他

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