手紙


あなたに宛てた手紙
ぐしゃぐしゃになるくらい書いて消して
こんなの渡せないな
午前三時　滲んだ目を擦って笑った


「こんなこと言うと怒るかな？」
いつもあなたのことを思い出すの
遠い遠い心の距離に
少しだけワガママをこぼしながら

あなたのことを追いかけて見つけた
この場所が私の居場所になってた
あなたには届かない　気持ちを綴り
出せない手紙だけが重なってゆく

もしも　あなたが私に
気付いてくれなくても　しかたないな
渡せない想いを胸に
抱きしめているだけの　こんな私だから


どんなに言葉を重ねても
私には似合わない恋だったから
心の奥にしまいこんで
見ないフリをしながら今日まで来た

あなたを見つめるだけでも良かったの
届かない想いさえ嬉しかったの
こんなこと言える日が来るってことが
信じられないくらいだったんだよ

たとえ叶わない恋を
したとしても無駄ではなかったから
この想いを歌にするよ
あなたに渡せないままだった　あの手紙を

あの手紙を…


もし私がいつか　幸せな恋を知る時が来ても
この恋を忘れはしない　あなたのことを想い続けたあの日々を


----------------------------------------------


あなたにあてたてがみ
ぐしゃぐしゃになるくらいかいてけして
こんなのわたせないな
ごぜんさんじ　にじんだめをこすってわらった


こんなこというとおこるかな？
いつもあなたのことをおもいだすの
とおいとおいこころのきょりに
すこしだけわがままをこぼしながら

あなたのことをおいかけてみつけた
このばしょがわたしのいばしょになってた
あなたにはとどかない　きもちをつづり
だせないてがみだけがかさなってゆく

もしも　あなたがわたしに
きづいてくれなくても　しかたないな
わたせないおもいをむねに
だきしめているだけの　こんなわたしだから


どんなにことばをかさねても
わたしにはにあわないこいだったから
こころのおくにしまいこんで
みないふりをしながらきょうまできた

あなたをみつめるだけでもよかったの
とどかないおもいさえうれしかったの
こんなこといえるひがくるってことが
しんじられないくらいだったんだよ

たとえかなわないこいを
したとしてもむだではなかったから
このおもいをうたにするよ
あなたにわたせないままだった　あのてがみを

あのてがみを…


もしわたしがいつか　しあわせなこいをしるときがきても
このこいをわすれはしない　あなたのことをおもいつづけたあのひびを