仰ぐ 黄昏 並木道
茜 染まった 空と頬
あのね、こんなにも恋してた。
あなた知らなかったでしょう

「会いたい」と泣いた声が
とっくに途切れた電話のむこう
熱を伝える いまもまだ

なんどめの夏を越えたなら
あなたの痛みに終わりがきますか?
なぐさめの言葉ならば
言えない なにができるの

わざと 困らせた 帰り道
わらう 染まった 耳を指し
わたし、こんなにも恋してた。
どうか知らずにいて下さい

(間奏)

止まず降りつづく長雨に
あなたの遺した嗚咽が重なる
「もしも……」は捨てたはずでしょう
でもまだ 熱が聴こえる――

なんどめの秋を迎えても
どうしてアドレス無くせずにいるの
涙雨ながめせし間
わたしはあなたを越える
またひとつ 歳を重ねて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

わがみよにふる

応募先⇒http://piapro.jp/t/XFnu

女性目線での「別れ」の詩。
仮題は、小野小町の和歌から――と思いましたが、
下の句のどっちを借りるか決めかね、ふらふらしてます(苦笑)

夕暮れの道を並び歩いた思い出と、別れを告げた日の通話。――すべては、もう届かない過去の情景。
帰ることのない、あなたを想う。

閲覧数:207

投稿日:2015/07/04 20:20:03

文字数:329文字

カテゴリ:歌詞

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