(むかしむかし 人々の魔法の力は衰えはじめ、
とうとう使えなくなる寸前になった頃のお話
本にこもった魔法の力は時がたっても持続され、
その頃の本には 不思議な力がこもっていました。)
一冊の本の中の 綺麗な綺麗なお姫様
開かれるたびに踊っては 見る人を楽しませます
お城の中でお姫様 いつもとても幸せでした
そんな本が開かれて 新しい読者が覗き込む
いつも通りお姫様 くるくるくるくる踊ります
掟破りのお姫様 読者にその目を向けました
とても綺麗なその姿 彼女は恋に落ちました
本が閉じてもお姫様 その人のことで頭がいっぱい
開かれるたびにお姫様 歓喜の踊りを踊ります
素敵な素敵な貴方のために くるくるくるくる踊ります
いつしか彼女の楽しみは 本が開かれるその時間
笑顔で踊るお姫様 とてもとても幸せでした
ある日 どこかの誰かが 魔女の絵を描き入れて
お姫様に言いました 「貴女をこちらに呼んであげる」
人間になったお姫様 彼のもとへ走ります
屋敷のお手伝いの娘 彼女はとても幸せでした
綺麗な彼の寝姿に 彼女はこっそりキスをする
月が満ちてまた欠けて とうとう本に戻る時
全てをつづった手紙だけ そっと本に挟み込み
星明かりの窓の下 本の中に飛び込んだ
涙のしずくを一粒こぼし 本の中に飛び込んだ
月日は流れ時は経ち 本は棚の奥深く
ある時 掃除をされた部屋 本は再び開かれた
黄ばんだページ ほころんだ表紙 そこから落ちた一通の手紙
手紙を拾ったおじいさん 過去のすべてを知りました
秘かに恋したその娘 その正体はお姫様
棚の奥に埋もれてた 小さな小さなお姫様
本を開いた彼の眼に 一粒の涙がこぼれます
そこでおじいさん描き入れた 黄ばんだページのその中に
自分によく似た王子様 彼女の横に描きました
本の挿絵のお姫様 幸せそうに踊ります
二人でその手を取り合って くるくるくるくる踊ります
限りある命はやがて尽き おじいさんは眠ります
皆(みな)に囲まれた大きな箱 その手に小さな本が一つ
おとぎ話のお姫様のはなし(仮の題名です。好きに変えてくださいね)
本の中に住むお姫様が、本を読んだ若者に恋をしてしまう、
物語形式のマザー・グース的な詩です。
どなたか曲を書いてくださったら泣いて喜びます(ぇ
一応私が考えたメロディーはこんな感じですが(歌のみです)、みなさん他の曲でも全然構わないのでお好きに作っちゃってください><
http://aipod.tuna.be/6594895.html(一番)
http://aipod.tuna.be/6594892.html(二番)
http://aipod.tuna.be/6594890.html(三番)
http://aipod.tuna.be/6594888.html(四番)
http://aipod.tuna.be/6594887.html(最後のサビ)
誰系列とかあんまり考えずに書いたので、ミクなりリンなりメイコなり好きにしちゃってくださいね^^
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