ここはVOCALOID専用調整ラボ。

私『初音ミク』はマスターの友人が所長を務める、このラボにメンテナンスで来ている。


マスターは静かに調整カプセルの扉を開けて私に声をかけてきた。

「ミク、調子はどうだい?」

「はい…ちょっと頭がぼーっとします」

「まだ目が覚めたばかりだからな。」

そう言って私の頭を軽く撫でてくれた。

「あの…私、どれくらい眠ってました?」

「ん?10日…くらいかな?」

マスターはカレンダーを見ながら言った。

「そんなに…あ、リンとレンは?」

リンとレン。
鏡音リン、鏡音レンは私のあとに生まれた1番新しい二子VOCALOIDだ。
私と同じ時期に調整に来ていた。

「あぁ、二人は特殊だからまだ調整にも時間がかかるそうだ。」

「そうなんですか…」

「早く会いたいかい?」

マスターは微笑みながら問いかけてきた。
私はそれに対し小さく頷いた。

マスターはとても笑顔だった。

「そうだ。ミク、今日は帰ったら新しい家族を紹介するよ。」

「新しい家族…ですか?」

私はよくわからずに頭を傾げた。

「あぁ、KAITOと言ってね、ミクのお兄さんになるVOCALOIDなんだよ。」

「私のお兄さん…」

私は知らず知らず、顔がほころんでいた。

「嬉しそうだね。」

「え…あ、はい…///」

そう言われ、私は顔を赤くしたまま俯いた。

『兄』と言うものがどうゆうものかわからないが、MEIKO姉さんみたいに素敵な人なんだろうな、と思った。

「VOCALOIDって事は歌えるんですよね?…どんな歌声なのかなぁ…」

そう言う私にマスターは苦笑いしながら私の手を取った。

「さぁ、挨拶をして帰ろうか?」

「はい!」

私達は所長のところへ挨拶に行った。

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VOCALOID-3『目覚め』[小説]

とりあえず今上げられるのはここまでです。

こっからがなかなか浮かばない…

まぁゆっくり地道に気に入るストーリーになるようにしていきたいです。

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投稿日:2008/11/10 17:58:57

文字数:754文字

カテゴリ:小説

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