明日を夢見た彼らは　荒れたコンビニで
ただ朽ちていった世界を　嘲笑っていたのさ
何もなくなった僕らは　ただ夢を見てた
あの日描いた絵日記の　「世界の終わり」の日を

ガラガラ　音を立てて消え失せた
明日も未来も　その涙も　拭える術もなく

「さよならバイバイ」　君が言って
崩れ落ちた夢も幻想も
僕の手は何も守れないまま虚空を切り裂いた
さよなら　あの日の僕自身に
剣(つるぎ)を立てたまま笑っているの　明日を探して

時が止まった僕らは　枯れた公園で
赤く燃えていく夜空を　眺めながら言ったのさ
「世界を救った英雄(ヒーロー)なんていなかった」
あの日交わした約束も　ろくに守れないまま

カラカラ　音を立てて歩く僕の
その背中を押してくれる　優しい腕もなく

「さよならバイバイ」　君の声が
揺れる鼓膜から離れないや
僕の手に残ったのは空虚とカタストロフィーだけだ
さよなら　今日を生きる僕は
剣を持ったまま立ち尽くしてる　あの日のままで

世界の果てで君が笑った
何も持たない僕にくれた
明日を救う勇気と決心と
「Mr.(ミスター)カタストロフ」

さよなら　ただ明日を叫んだ
裸足のまま　今日を走り続けた　行こう

「さよならバイバイ」　僕自身に
崩れ落ちた街を見下ろして
僕の手が握る刃はそっと　虚空を切り裂いた
それでもいいよと君が言った
裸足のまま　明日が見えなくても　走る