ある日僕の右おめめがビー玉になったよ
その日僕は涙を使いきったよ

ガラス玉すごくすごく透き通ってたから
嫌なものやことが全部見えたんだ

僕はどうか右目だけをむしろうとしたけど
どうも上手くいかず頬が剥けたんだ

すこしでもと左目を縫い付けてみたなら
暗闇が何故がすごく心地よくて

みんないい人、どうでもいい人
お気楽な同情が踊る世界だ

狂い始めました僕が感じたのは、
言葉にはできませんが高揚感
甘い毒を舐めに人が群れるから
舐められる方が中心です

ある日僕の左側に鱗が生えたよ
その日僕はヒトと呼ばれなくなって

僕はどうか他の人と話そうとしたのに
何故か人は僕の首に輪をはめた

ある日僕は右の方に居る人を食べたよ
言葉のない裂けた口がさみしくて

すこしだけど僕をぬらす赤色達がね
久しぶりのぬくもりだったんだ

みんな愉快だね、愉快犯だね
ねぇ聞いて動かない友達が増えた

さらに狂いました僕が感じたのは
ほんの少しだけですが創傷感
だけどそこに何故か僕だけの席が
できたからどうでもいいや

狂い通しました僕のゆくすえは、
首だけにされたけれど解放感
使いきったはずだった涙で
ビー玉が濡れていたのは秘密