軌跡が響く この部屋で
朝が来るのを待っている
そんなイイコのフリをして
愛の帰りを待っている
空に浮かぶは 呟きと
消えゆくさだめの嘆き歌
頭に浮かぶは 温(ヌル)い夢
さめないままに美化される
とても無様な成れの果て
それでも止めようとしないのは
忘れていくのが怖いから
また太陽が記憶を薄めて
月は言葉をさらってく
伝える術すらなくしたら 君は
砕けて消えてしまうだろう
軌跡が響く この部屋で
闇夜の中で立ちすくむ
打つ手がないフリをして
注がれた愛を諦める
脳裏に過るは 後悔と
愚図りだした未来たち
目に写るのは 灰の花
散りゆくそれは 美しく
とても憐れなフリをして
それから欠片を落とすのは
微笑み向けて欲しいから
また太陽が記憶を薄めて
月は言葉をさらってく
悲しむ術すらなくしたら 君は
壊れて消えてしまうだろう
前向く術 知ることで 君は
遠く離れていくのでしょう…
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