愛してる重ね続け何年？
　価値を失った言葉と想い
　からから笑うこの口はわざと
　本心をひた隠した←隘路
　もういらないから　いると邪魔だから
　辿り着いた先　ここはどこ
　この気持ち言葉にできなくて
　もう嫌だ

　もっともっと好きと言って
　紡ぐ音は苦い誘惑
　鏡反射　真逆の光
　絡まって詰まる吐息

　髪を撫でて眠りについた
　胸の中のこのぬくもり
　これは最初で最後の夢（あい）
　失うと理解はせず　だって

　信じてたんだ本気で　疑うなんて嫌で
　離れていくような気がしたんだ　だけど
　初めから全部嘘　嫌いなんかじゃなくて
　いまさら嘘だなんて馬鹿みたい

　愛してた　そう伝えたのは　
　偽った故の言いわけで
　宝箱の中　空っぽだ
　お前の腕はすでに遠い

　
　暗転　視界は特別煙って　
　鏡の向こうに　お前は座る
　シャットダウンの代償はこれか
　気づかない愛情はないに等し
　口から出たもの　すでに腹の中
　すこし咀嚼してすぐ鵜呑みに
　意味考え　俺を理解して
　届かない

　逃げ道だけ絶って囲んだ
　ごめんなんてもう置いてきたよ　
　純粋無垢な笑みはすべて
　汚し（れ）てしまったんだよ　どうして
　
　ただ愛していただけ　それでもいまのお前
　ぼろぼろに枯れ果て蹴飛ばされた石
　繰り返した一粒　消耗品の愛は
　偽り歌うだけの馬鹿みたい

「愛してる」「うそぶいたんだ」
　偽（ぎ）ですらも真（しん）になり果てて
　おかしい嘲笑（えがお）を　口含み
　捨てることしかできない贋作（にせもの）

　ああ簡単なフレーズだったね
　終わってみれば妙に楽で？
　苦しみ解放したって
　もう楽には変わらない

　愛してた　そう伝えたのは
　偽った故の言い逃れ
　宝箱の感情（なか）　埋めたくて
　笑顔を浮かべてほしかっただけ

　愛してる　うそぶいたんだ
　偽ですらも真になりすまし
　お前にとっては悪魔でも
　涙を一生落とし続ける

　
　愛してる重ね続け何年？
　価値を失った言葉と想い
　からから笑うこの口はわざと
　本心をひた隠した←隘路
　もういらないから　いると邪魔だから
　辿り着いた先　ここはどこ
　この気持ち言葉にできなくて
　もう嫌だ

　暗転　視界は特別煙って　
　鏡の向こうに　お前は座る
　シャットダウンの代償はこれか
　気づかない愛情はないに等し
　口から出たもの　すでに腹の中
　すこし咀嚼してすぐ鵜呑みに
　意味考え　俺は理解して
「さようなら」