風化した文明は色彩を失って
アンテナも錆び付いた
返信もないもんな
限りなく繁栄し
呆気なく衰退し
でもここに残された誰かへのメッセージ

静寂に包まれた広大な空間で
遠方の惑星は何千万年間も
朧げな星雲も
尾を引いた流星も
気が遠くなるような永遠を知っていた

愛を届けたいよ なんて願いは今
たった独り残された君はアンモナイト
だけど
恋焦がれた日々の声も聞こえないや
不可視 不思議 崩壊のカケラ
愛を届けたいよ 毎秒触れてたいの
マントルの中を突き抜けて何度繰り返せば伝えられるの
恋焦がれた日々は遠い夢のようで
廻り巡る 鮮やかな光


色褪せた追憶が段々と残響を
夕暮れのうす明かり
苦かったカプチーノ
噛み付いて貪った唇の感触も
はっきりと覚えてる
あの春の一頁

質量の減った太陽に焼かれ
風雨に侵食された彫刻も伸ばした手はかじかんだ
けれどまだ掴もうとしてる一億光年
重力圏にホモサピエンスの叡智が巣食い幾星霜
人類最後の火が燃え尽きた夜に
終末を告げられたノスタルジア

愛を届けたいよ なんて願いは今
たった独り残されたアノマロカリスの君に
恋焦がれた日々の 声も聞こえないや
澄んだ姿 薄れていくようで
愛を届けたいよ 毎秒触れてたいの
無限の果てまで膨張するマクロコスモスをまた導いて
恋焦がれた日々に、ああ、もう届かないや
廻り巡る 燃え上がったって

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カミオカンデで待ってる_歌詞

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投稿日:2021/12/28 21:37:00

文字数:589文字

カテゴリ:歌詞

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