揺れてるススキ一房
うさぎたち見てた
今宵の華
綺麗に満ちる
望月 待ち焦がれ
今なら指触れるはるかな夢
ここで
ひとときの幻に酔う
いつか
しじまに透きとおる現(うつつ)
攫われ夜にまぎれて
このまま月まで
旅をしましょうか
風の随(まにま)に揺れる舟で
月見一杯
or月を見上げて
or月見に雫
こぼれ酒
掬い酒
満ちて鮮やかに
満ちて深まれば
水面に映った月も愛であげる
——ひらがな——
ゆれてるすすきひとふさ
うさぎたちみてた
こよいのはな
きれいにみちる
もちづきまちこがれ
いまならゆびふれるはるかなゆめ
ここで
ひとときのまぼろしによう
いつか
しじまにすきとおるうつつ
さらわれよるにまぎれて
このままつきまで
たびおしましょうか
かぜのまにまにゆれるふねで
つきみいっぱい
こぼれざけ
すくいざけ
みちてあざやかに
みちてふかまれば
みなもにうつったつきもめであげる
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