タグ:中秋の名月
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望んだ月は円くて
届きそうなのに
触れられない
焦がれるばかり
しじまの黄金色
想いのせた舟はどこへ行くの
遠く
絹の音だけを残し
果てへ
すすきがやわらかく語り...中秋の名月1かぐや姫【Twitter企画確認用】
catacleco
揺れてるススキ一房
うさぎたち見てた
今宵の華
綺麗に満ちる
望月 待ち焦がれ
今なら指触れるはるかな夢
ここで
ひとときの幻に酔う
いつか
しじまに透きとおる現(うつつ)...中秋の名月 2【Twitter企画確認用】
catacleco
月がこんなに綺麗ですから
嘘をつくのもやめにしましょう
あいにいきます あいにいきます
夜に零れた光 辿って
満ちてしまえば 欠けてゆくのに
さめた心に 差し込みました
夏の名残の 雲の陰から
かなしいほどに かなしいほどに
優しさを持て余し ふるえるあまり
下ろした幕を いまもなお...月が綺麗ですから
yama。
天 (うえ) を見上げて観てみれば
雲一つ無い 蒼空には其処に
中秋の名月が地上を明るく
照らしていましたよ。
秋虫が合唱する空間で
夜空をしんみりと鑑賞のも
又好いものですね。中秋の名月を見上げて
zexis_09
大分 (だいぶ) 夜も更けて参りましたねぇ。
そこで一句思いつきました。
流れる時間をも忘れさせる程
見蕩れてしまう「中秋の名月」 かな
今現在の時間は 2011年 平成 23年
09月 12日 午後 11時をまわったところです。
さて今日は 2011年 中秋の名月が、鑑賞出来る日ですねぇ。
私は...「本日は真に晴天なり」
zexis_09
ループする月の満ち欠けに 季節は秋分の日に架かる
十五夜のお月様を お月見団子と薄の穂を飾って
お神酒をお供えして 中秋の名月を愛でる
『 月見音蕎麦 』【ツキミネソバ】
『 月見音饂飩 』【ツキミネウドン】
ボカロ・亜種・【ツキミネ】姉妹
双子さん達を考えさせて頂きましたです。
はい。中秋の名月を愛でる『 月見音姉妹 』双子さん達を考案させて頂きました
hi_rom09
「これから、貴方たちを、あちらに送るわ。あちらは、今、ちょうど、満月が灯る頃よ」
ひとしきり、歌って、舞って、座り込んで、杯を傾けて、しばらく、寛いだ後、命炬が、何気ない調子で、そう言った。
「ええっ!? だって、私たちが、ここに来て、まだ、一日も経ってないよ!!」
その言葉の意味を認識して、目...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 終章
和沙
「俺は……そういうのは……」
その赤い瞳が、赤い舌が、何かを、嘗(な)めるような、嘗めて溶かすような視線が、蓮の心を、妙に、ざわつかせて、蓮は、搾り出すように、そう言いながら、俯いた。
「慣れていないわよね。だから、よ」
赤い衣が乱れて、白い足が、軽やかに、孤を描き、組まれた。その足の白さも、何...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十八
和沙
飛び込んだ、そこは、本当に、一面の暗闇だった。蓮と鈴のほかには、何も無い。蓮と鈴は、身を寄せ合って、辺りを見回した。
「何か、本当に、何も無いね」
「ああ……これじゃ、方角も何も無いな」
今にも、飲まれてしまいそうな暗闇を、見据えながら、蓮と鈴は、囁きあった。励ましあうように、ぎゅっと、強く、お...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十七
和沙
「廻子おねえちゃんも、歌うって!!」
音を立てて、扉が開かれて、楽歩よりも、先に、鈴の声が、響き渡った。鈴の斜め後ろには、廻子が、どこか、ためらいつつも、何か、決意したような顔で、佇んでいた。
「ありがとう。鈴。だが、もう、上限の月だ。お前たちの用を聞こう」
楽歩は、そんな二人を見て、微笑んで、...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十六
和沙
「お前たちと、歌舞を興じるのは、本当に、楽しいな。この一瞬、一瞬が、私の論理を証明してくれている気がする」
ひとしきり、歌い続けた頃、楽歩が、頷きながら、口を開いた。
「楽歩の論理って?」
「それって……あれか? 確か、音楽を極めることこそが、文武を両立させる、一番の近道とかっての……?」
蓮は...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十五
和沙
「私は、先ほど、引いた、この“桔梗”で歌おう」
「うん……あ! 楽歩って、桔梗みたい」
楽歩の言葉に頷いて、そのまま、楽歩を見つめてから、鈴はそう言った。
「そう思うか?」
「うん。髪の色と同じだし、衣の色とも同じ。物静かで、品のある感じも、楽歩と同じ」
「そう。同じだな」
ニコニコと微笑んだ鈴...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十四
和沙
「次は、蓮。お前が引くと良い」
蓮は、気のない仕草で、影鏡の前に立った。そして、そこに、ゆっくりと、手を伸ばす。水の中に、手を入れたような感覚の後、手に、何かが触れた。思ったよりも、柔らかい気すらもする、それは、チカチカと、瞬いているような気がした。その瞬きに、促されるように、蓮は、それをしっかり...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十三
和沙
「廻子お姉ちゃん。忙しいんだね」
廻子の出て行った扉を、淋しそうに、見やりながら、鈴が呟いた。
「だから、楽歩も、一人で、歌を作らないといけないのかぁ……つ……ねぇ。他には、何をしているの?」
鈴が、慌てたように、言い直した。きっと、“つまらないねぇ”と言いそうになったのだろう。蓮は、ちらりと、...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十ニ
和沙
「よく来たな。私が、音楽を追及する男、神威楽歩だ」
足音すらも、重々しく響く、長い廊下を、しばらく歩いて、やっと、辿り着いた、やはり、美しいけれど、厳(いかめ)しくて、奇妙な扉の向こうの広い居室(いむろ)で、椅子に腰掛け、彼らを待ち構えていた男が、そう言った。
「はじめまして。私は、鈴」
「俺は、...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十一
和沙
「鈴!! 大丈夫か!?」
背後から、鈴を狙おうとした魔物を、剣でなぎ払って、蓮は叫んだ。
「ありがとう! 大丈夫!!」
鈴が、舞いながら、扇で、風を操って、数匹の魔物を払いのけた。
「それにしても、何なんだよ、こいつらは」
「うん。話が通じなくて、哀しいね」
夥(おびただ)しい数の、それこそ、...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十
和沙
「あ!!」
「道が終わった」
光の道は、蓮と鈴の真上と真下で、円を描き、そのまま、消えていた。
「ここが、そうなのかな?」
「たぶんな」
光の円を覗き込みながら、そう聴いた鈴に、蓮は、光の円を見上げながら、そう答えた。
「くぐってみる?」
「空からと水から、どっちから? それとも、二人で、一遍に...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十九
和沙
そして、最後に残ったのは、今までの闇とは、比べようもないほど、大きくて、歪(いびつ)な形の闇だった。
蓮は、剣を構えると、歌おうとした。そのとき、憑かれたように、鈴が、その闇に、歩み寄ったのだ。
「貴方、どうして、隠しているの?」
「鈴!? 危ないから、近寄っちゃ駄目だ!!」
澄んだ声を、闇に...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十八
和沙
「今夜は、朔だな」
「うん。月が灯らない夜」
あの下弦の月の夜から、ちょうど、七日目の、朔の日。青い黄昏が、色濃くなってゆくのを眺めながら、蓮が言うと、鈴も歌うように、そう言った。青い横顔は、いつもとは、少し、違っているような気がした。何が、違うというわけではないのだが、どことなく、雰囲気が、この...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十七
和沙
「鈴。疲れただろ? 寝ていいよ。俺が、見張っているから」
疲れたのだろう。口数の少なくなった鈴に、蓮はそう言った。
「だ、大丈夫! まだ、平気」
一瞬、ぼんやりした鈴は、慌てて、そう言った。
「旅のときには、無理をしちゃ駄目だよ。本気で、疲れ果てる前に、休憩を取らなくちゃ」
「でも………」
「鈴...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十六
和沙
「あ!! この衣! 蓮君のだ!!」
水面近くになって、海渡が叫んだ。
巨大な岩に、金襴の刺繍の施された布(きれ)が、引っかかっていたのだ。こんなに、豪華な刺繍のものは、そうそうはないし、だいたい、今日の蓮の衣装も、持ち物も、海渡は、ありありと思いだせる。
「こっち側は、剣で、切ったんだね。蓮君の...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十五
和沙
「天鳩(ミク)お姉ちゃん……どうしているかな?」
ふいに、鈴が呟いた。先ほどから、遠くを見るような目をすることが多かったし、ずっと、考えていたのだろう。
もう、海は静まっているとはいえ、その気持ちは、蓮にも、痛いほど、よくわかった。
「どうだろうな」
ただ、だからこそ、安易な答えは返せなかった...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十四
和沙
「うん。約束」
そう言って、鈴は、小指と親指を立てた。
「ああ。約束」
そう言って、蓮は、鈴の小指に、自分の小指を絡めた。
その小指を、離した、そのときだった。
ゆっくりと、二人を、丸く、描いていた光が、溶けるように、消えていったのは。
「…………!?」
刹那、蓮の胸は、押しつぶされそうに...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十三
和沙
ざわつく海の中を、蓮は、鈴月に乗って、一心不乱にかけていた。
水が騒いでいる。蓮の気が騒いでいるからだけではない。水の中で、戦闘が始まっているのだ。それも、かなりの実力者同士の。
そんな実力者に、該当するのなんて、間違えようもない。
だからこそ、蓮は、さらに、高ぶっていた。信頼しているから、...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十ニ
和沙
とうとう、この夜が来た。
蓮は、下弦の月を見据えながら、先ほど、かったるい儀式で、賜(たまわ)ってきた、剣の束を、ぎゅっと、握った。
蓮の肩に、ポンと、手が置かれる。見やれば、“僕がいるから”とでも言うように、海渡が、微笑んでいた。
頷いて、自分も、軽く微笑む。それで、肩の力が緩んで、必要以...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十一
和沙
「下弦の月の夜に、守り手の海渡と二人で、出立することになっている。そのまま、鈴を迎えに行くから」
朝まで、まだ、時間があると言われて、床についた蓮は、再び、夢の中で、鈴に会い、先ほどの、海渡との話をして、力強く、そう言った。
しかし、鈴の表情は、どこか、暗く、儚い。
「蓮は良いね」
蓮が、鈴の...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 十
和沙
目を開いても、薄暗くて、よく見えなかった。
きらきらしていないから、夢の中ではない。朝でもないだろう。
「夜明けまで、時間があるから、まだ、寝ていられるよ」
耳に慣れた声が響いて、蓮は、そちらの方を見た。予想通り、海渡が、微笑んでいた。
「ああ……海渡。寝てないのか?」
「全く、寝てないわけじ...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 九
和沙
十五歳になれるのは……蓮と鈴の、どちらかだけ……
一人は、滅びる。
突きつけられた、残酷な事実に、蓮は、ぎゅっと、胸を押さえた。今にも、押しつぶされそうだった。
いや、いっそ、今すぐ、押しつぶされてしまったら、これ以上、苦しまなくてすむし、鈴は、平和に、十五の夜を迎えられるのかもしれなかった...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 八
和沙
最後の楽譜を暗譜して、蓮は満足そうに、顔を上げた。そして、そのまま、凍り付いた。
そこには、何もなかった。暗くて、何も見えないのではなく、本当に、切り取られたように、何もなかった。
そして、その理由は、蓮が一番、よく知っていた。
ずっと前に、鈴月に乗っているときに、暗譜しながら、歌ってしまっ...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 七
和沙
空を見上げれば まん丸お月様一つ
悲しそうに空に浮いてた
「どうしたの?」
聞いてみると
『お空は一人で寂しい』
と泣いてた
気が付かないだけだよ
あなたの周りには 小さな光が寄り添ってる
目をこらして 隣を見てよ
でも それでも寂しいなら 傍にいて上げる...ツ・キ・ウ・サ・ギ
hirono