風吹くこの大地踏みしめて
君と共に舞い踊ろう
花の香に包まれ 唄いだせば
色づいた世界 ほら廻りだす
光満つ 遠き空に 生まれ落ちる者の奏でる音
朝露に足を濡らして 花たちの育つ歌を聴こう
東雲(しののめ)の園に舞う 夢胡蝶
うつむく君の横顔 白百合のように
どんな言葉でもいいから
側にいて 語っておくれ
手に手を取って 足を踏み出し
この美しき世界を讃えよう
天地(あめつち)豊かに 恵み受けて
祝福の雨に身を委ねよう
目を閉じ 思い馳せれば
幼き日の憧れも ここに見える
陽が落ち 眠る森 月がりんごの香の息を吐いて
草原の海に抱かれ 虚空の星を数える
いとけなく閉ざす 君の瞼
そっと手を触れる 夕顔が揺れる
翼失くした背中は
今もまだかすかに痛む
雫をすくう手で 明かりを灯し
もう一度 君と踊り出そう
鳥啼く 暁の空は燃え
輝ける素足で 軽やかに舞おう
翔(と)べぬ者の哀しみを
その歌でそっと 癒しておくれ
身も心もすべて捧げよう
大いなる力の一部となりて
たとえこの身は明日 塵と化しても
いずれ咲き誇る花園で――――
また出逢う―――――――
月日の出逢う宙空の
下(もと)で再び君に逢えた
失ったものを嘆くより
その涙で咲いた花を贈るよ
舞い落ちたこの背の羽も
今はもう いらないの
飛び散る思い出を 星に変え
あなたの上に照らしましょう
光あふれるこの大地
君と踏みしめ 歩いてゆく
歌を紡ぎ 踊り 灯(ひ)を掲げ
やがて二つの花になろう
巡り廻るこの世界
永遠(とわ)に命満たし輝きゆけ
散り離(か)れること 運命(さだめ)だとしても
君と共に踊ろう 終わりまで
再び生受くその日まで
鮮やかに咲いて唄え 巡る生命(いのち)よ
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