しなない程度に
さえずるように
待たせるよりは
待つくらいで

朝うまれた熱も
夜には去ってゆくよ

せまい部屋で
柔らかな部屋で
ないてもわらっても
しんと音はたしか

すきなところも
きらいなところも
なおざりにせず
胸において

そう遠くない日々に
咲き過ぎないお気に入りを

浮いた部屋で
すこし錆びて
ないたりわらったり
するんだろうな

空っぽの外階段
簡単に馴染まないよう
可愛げのある抵抗を

せまい部屋で
柔らかくなって
ないてもわらっても
しんと音はたしか

影と時間を抱いて
溢れた水を拭いて
暮れゆくここで
しずかに瞬こう

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夕暮れマンション

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投稿日:2018/06/22 01:04:56

文字数:273文字

カテゴリ:歌詞

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