「・・・眠い。」
レンに無理やり起こされたため、リンはかなり不機嫌なようだ。
目線が鋭くて怖い。
それでも、レンはそんな目になれているので構わずつっつく。
「何いってんの。おきようよ。」
リンを起こそうと、敷き布団をひっくり返してキレイにたたむ。
「なんで今日に限って私を起こす。」
「なんでって・・・。リンしばらくラジオ体操いってないでしょ?」
「そ、そうだけど・・・。いろいろ忙しかったんだもん。」
リンは頬をぷくぅっと膨らませながら目をそらす。
レンは首をかしげてリンに尋ねる。
「忙しかった?たとえば?」
「え、えと・・・レンのために、変態やっつけたりとか。
ミク姉と協力して・・・。」
リンはもごもごと下を向いて喋る。
「な、それって・・・。カイト兄のこと?」
黙って頷くリン。
「だ、だってね?変態が襲ってきた~とかっていうんだよ?
だから、忙しかったんだよぅ!」
「・・・はいはい。ありがとうリン。じゃ、遅れるから行くよ?
あと数回しかないんだから、しっかり参加しておこう、ね?」
「うん・・・。」
ピンポーン。
「なんだよ、人が出ようと準備してるときに・・・。」
レンはぶつぶつと文句をいいながら不機嫌に扉を開ける。
「よ、レン。」
「あれ?どうしたの?クオ・・・めずらしい。」
「驚いた顔とか可愛い~♪」
「まて・・・、質問に答えてくれ・・・。どうしたの?」
「今の時刻を見てみなよ。遅れそうだから迎えに来たの。」
「・・・っていうクオも遅れるよ?!」
すると後ろから普段着に着替えたリンがあくびをしながらやってきた。
「なーにー?うちの可愛いレンに何か用事~?ミクオ君。」
「・・・二人か~・・・。ま、いいや。二人とも着替えてるだろ?
早く外に出な。自転車に乗せていってやるから。マジで遅れるよー。」
「ほへ?ど、どういうことですかミクオ君。」
上手く話がつかめないリンに、内容を説明してる暇はなかったので、
レンはクオにいわれたとおり手を引っ張りながら外に出た。
「レンは俺の後ろに。リンはレンの後ろ。飛ばすから落ちないようにね。」
すると今まで眠そうだったリンが歓声の声を上げた。
「うっひょーい!乗るの?乗るのね?!めっちゃ楽しそうじゃーん!」
「ほら、レンも。」
「分かってまーす。」
自転車に無理やり3人も乗ったので、少し不安定になってしまった。
しかしクオは構わずスピードを上げて目的地に向かう。
「ク、クオ~・・・なんかこれ、ふ、不安定・・・。」
「なんだよお前自転車慣れてないの?可愛いな。」
「わああああっ!!後ろ向くなよ!!危ないだろ!
倒れたらどうするんだよ!あと可愛いとかいうのやめてよ!」
するとレンの後ろからリンの声。
「レン。自転車の練習、今度付き合ってあげてもいいけど~?」
「わっ、や、ちょ、リン動くなぁ!!ぅおちるっ!ぁああ!!」
「落ちませんって・・・。あ、騒いでるうちに着いたよ。これからみたい。」
「は、はぁぁ・・・。もうあんな怖い乗り物に乗りたくない・・・。」
するとクオとリンは意地悪な笑顔を見せて、ニカッと笑う。
「そんなこと言っちゃうと・・・」
リンに続いてクオ。
「もう一回乗らせたくなるな♪帰りも乗って帰れ!」
「断固反対。」
即答するレン。
そのあとレンは、こっそり自転車教室に通い、
なんとか自転車にのれるようになったそうだ。
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ご意見・ご感想
初音ミミック
ご意見・ご感想
おお、自転車に乗れない新たな弱点…
さあ、そこだ!レンをイジれ(殴
大体乗れたんならイジれないじゃんwwなにいってるんだ私はw
2010/08/22 20:26:21
かたつむり
そうだ!!ミミック隊長に続け!
レンをいじれ!!泣かせろ!(殴
でもね、乗れたっていっても、なんとかって感じだから
まだフラフラだと思うんだ!
だからチャンスだ!!
2010/08/23 16:36:26