小学校3年生でこの学校に転校してきた俺は、
 4年生のクラス替えは楽しみと、期待と、・・・恥ずかしいけど不安も混じっていた。
 朝クラスを確認してから自分の教室に向かう。
 案の定30人弱いたクラスは1/3にばらばらに混ぜられていた。
 もともと人見知りが激しい俺は、クラス替えなんていやだったんだ。
 教室に入ると、・・・別に何もおこらなかった。
 転校生でもない俺は、出席番号を確認してから席に着いた。
 クラスのメンバー表のようなものが張ってある。
  (鏡音・・・りん?1字違いかよ・・・。)
 俺の隣は鏡音りん、という子らしい。
 名前が近いだけ親戚かなんかと思って話せばいけるだろうか?
 でも、-りん-は朝の会が開始のチャイムがなっても教室には現れなかっ  た。
 俺は周りが知らない人だらけで誰が誰やらわからなかったが、
 どうやらりんは転校生らしい。
 そうこうしているうちにりんと先生が現れた。
 一瞬教室がざわめいて、またすぐに落ち着いた。
 多分みんな思っていたんだと思う。
  (りん・・・かわいいじゃん!)
 教室に現れたりんは頭に大きな白いリボンカチューシャをつけていた。
 大きな深緑色の目。白い肌によく映えている。
 そんな俺もりんをかわいいと思った人の一人で・・・訂正。
 俺はとんでもない事をやらかしてしまったようだ。
  「・・・かわいい。」
 つぶやいてしまったらしい。
 その事に気づいた周りはくすくす笑いを始めた。
 先生ですらにやにやしながら、
  「よかったな、鏡音・・・れん。隣だぞww」
 冷やかしてくる。
 新学期早々最悪だ。
 
 りんは最初からものすごい実力を見せ付けた。
 1時間目の算数は計算問題100問をだれよりも早くとき正答率は、
 100%。
 2時間目音楽は、リコーダー。その場でもらった楽譜をパーフェクトで、
 吹き復習の筆記テストも100点。
 3時間目の体育は男子より早くゴールにたどり着き、
 息1つ乱していない。
 
 ・・・と、りんはパーフェクトであった。
 つまり、りんはここまで完璧であればモテる。 
 俺もそんなりんのおっかけであった。
 しかし、俺も自分で言うのはなんだが、顔はいいほうだと思う。
 運動神経もそこそこいいし、勉強も怠るわけではないから、
 男子の中では1,2位を争うほどではないだろうか。
 家庭科も得意で、料理や裁縫なんかは女子より得意だ。
 その一方皿洗いなどの単調な作業も引き受けて・・・
 とまぁ、つまり俺も相当モテるということだ。
 
 そんな俺にりんも好感をもってくれたんじゃないだろうか。
 ・・・といいたいところだが、この俺が本気を出しているのに、
 りんはちっともこっちを振り向いてくれない。
 そっけなくされているという事ではない。
 りんは誰にでも分け隔てなく明るいのだ。
 一緒に話そうというと話してくれて、図書室に行こうというと
 ついてきてくれる。 
 
 そんなりんと話していたときのこと、恋ばなになってりんにたずねた。
  「ねぇ、りんの好きな人って誰?」
  「えーーー?みんな好きだよぉwwwそういうれんは?」
 どうしようか、言ってしまおうか。
  「好きな人は・・・いる。」
  「ほんとっ!誰ーーー?!」
 あぁもう、こんだけアタックしてるのにりんの鈍感、ばか。
  「まだわかんないの?りんのばか。」
 俺としては、ちょっとからかうつもりだったのに、ばか、が
 思った以上にきつい感じではき捨ててしまった。
 りんは少し目を落としてつぶやいた。 
  「りんにはまだわかんないよ、そんな風に言うことないじゃん。
   れんのばか、だいっ嫌い。」
 あ、やばっ。怒ってる、つか・・・泣いてる?
  「ごめん、そんなつもりじゃなかったんだって!
   あのっ、あのさぁっ。。。」
  「もういい、りんが悪かったのごめんなさい。行くね。」
 りんは席を荒々しく立ってどこかに行ってしまった。
 
 なんでこんな事になってしまったんだろう。
 りん・・・おっかけようか。
 こんな場合にあいつが行きそうなところは?
 まず間違いなく屋上へつながっている階段、だな。
 下から見えないし人も来ないからいいお昼寝スポットなんだ♪
 なんて前いってたきがする。
 

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俺のツンデレ日記L1

 読んでくれてありがとうございます♪
 どういう順になるかはわかりませんが、
 俺のツンデレ日記:れん視点 
 りんの鈍感ダイアリー:りん視点
 で書いていこうと思います!
 
 ちなみに作者の好物はコメなので、軌跡残していってくださると
 作者は尻尾を振って喜びますvv

閲覧数:156

投稿日:2010/09/05 11:15:25

文字数:1,803文字

カテゴリ:小説

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