夏草は揺れた 揺れた
日差しがやけに突き刺さった
黒髪が熱を帯びた
冷えたサイダーに露がついた

夏蝉は未だ 鳴かず
5月の終わりの晴れた日に
僕らはただ歩いた 歩いた
焼けた鉄の臭いがした

来週から少し雨が続くと言う
乾いた暑さの初夏が終わる兆し
あぁまた赤い季節が来る頃だ
青い空の似合う赤い日々よ

夏が見えた 見えた 見えた
春が終わりを 告げた 告げた
梅雨が顔を見せた 見せた
湿った風が過ぎた 過ぎた

初夏、足早に過ぎ去って
いつか来る別れを思い描いた
初夏、足早に過ぎ去って
揺らぐ陽炎に君を見る

風が抜ける アゲハ蝶 空に舞って
どこかに消えた 鮮やかな羽の色
君と笑う 他愛ない 日々は過ぎて
どこかに向けて 走り出す夏の色

終わりは来ると知っていたんだ

夏が見えた 見えた 見えた
春が終わりを 告げた 告げた
温くなった サイダー 零した
湿った風が過ぎた 過ぎた

初夏、足早に過ぎ去って
いつか来る別れを思い描いた
初夏、足早に過ぎ去って
揺らぐ陽炎に君を見る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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初夏、足早に過ぎ去って

閲覧数:24

投稿日:2024/05/31 22:40:56

文字数:450文字

カテゴリ:歌詞

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