また、夜が明けて、
日が差し込んで、目が覚める。
ねえ、今日が来たよ。
なんだか少し、肌寒いなあ。

どんなことがあろうと、
どんなことがなかろうと、
同じ人が生きて、同じ道を通る。

僕がここで死のうと
死のうと悩んでいても
あのお兄さんのシャツはよれたまま
あのおばさんのお化粧は濃ゆいまま

また、日が沈んで、
カーテン越しに、夕暮れを見る。
ねえ、夜が来たよ。
なんだか少し、さみしいなあ。

こんなことがあったよ、
あんなことはなかったよ、
また同じことを、ずっと繰り返す。

僕がここで生きようと
生きようと息をしてても
この世界の回転はとまらぬまま
あなたの想いはわからぬまま

あなたのいない世界は、
こんなにもこんなにも普通で。
あなたのいない世界は、
いた頃となんにも変わらないんだよ。
そんなものだった。そんなもの。

また、夜が明けて、
日が差し込んで、目が覚める。
ねえ、今日が来たよ。
なんだか少し、肌寒いなあ。