おんなのこは綺麗なものが
すき


ある日
おんなのこは真っ白な毛をした小さな猫を見つけ

家にお持ち帰り


毎日お手入れをし
大切に大切に育てました


小さな猫もその子のことが
だいすきでした



毎日、午後になると
庭にでて一緒に日向ぼっこ

おんなのこが小さな猫を撫でてあげていると


真っ白な毛に模様が浮かび上がっていました


おんなのこは模様があるのが
いやでした
一生懸命撫でて
模様を消そうとしましたが

模様は消えてくれません


おんなのこのお母さんは
『綺麗な模様』と言いましたが


おんなのこは模様が嫌いでした

おんなのこはすこし大きく成長した猫を抱えて
お母さんに言いました


『模様があるならこの子要らない』

『真っ白なままがよかったの』


お母さんは悲しくなりました

猫も泣いていました


次の日の午後

おんなのこは猫とさよならをしました


おんなのこは真っ白な毛ままの小さな猫の記憶があまりにおおすぎて


成長し、模様で染まった毛の猫を受け入れられませんでした



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

絵本*おんなのこ

小さな子どもらしい
無邪気で可愛いところや
残酷なところを書きたかった

とりあえず
ねこもふもふしたい*・ω・*

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投稿日:2010/11/23 02:52:20

文字数:464文字

カテゴリ:小説

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