傷つく心 そばにおいて
どれくらい夜を摘み取っただろう
触れた数だけ 線も引いて
手を伸ばしたさきの残香

もう居ない君に 名前をつけて
掠れた喉で歌うんだろう

ねぇ、コーマ。 今度会えたら
いったいどんなことを話そう
祈りと呼ぶには すこし濁った
蒼い口笛で泣く 僕の彗星

何度と 空を飛ぼうとして
落ちて行く言葉 見送っただろう
「ひとりきりで歩いていこう、」
「つよく、つよく、在れるように。」

規則正しい息を わざとずらして
苦しいふりで 歌うんだろう

ねぇ、コーマ。 今度会えても
変わらないままの 僕で良いなら
願いと云うには 薄ぼけた色
顔をしかめた花を ただ見ていただけ

ねぇ、コーマ。 今度会えたら
いったいどんなことを話そう
恋と呼ぶには すこし濁った
蒼を抱えて落ちる 朝の底まで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【曲募集中】 アーティチョーク

前のバージョンはかな表記です。


最近歌詞書いても納得出来ない物が多くてお蔵入りしがちなので、試しに「君」が仮想であることそのものをテーマにしてみました。
名前もないのに頻繁に出没する「君」のこと。
本当に「名前を付けて」いく相手は、仮想の「君」に向けて歌ったいくつもの詞に。

それほど切に、「会いたいと願いながらも会えない君」なんて居ないのに、何か作ろうとすると唐突にそんな「君」を作り上げて恋愛ごっこみたいなのをするのか、という自分に向けたちょっとした皮肉。

でも別に仮想の君でも恋愛ごっこでもいいじゃないと思っているので、たぶんこれからも誰とも知れない「君」は登場してくるはず。


・arty  芸術家ぶった
・choke 窒息
タイトルはこれを続けたアーティチョークのつもり。
花の名前のつづりをもじったもの。

・アーティチョーク(artichoke)
チョウセンアザミのこと。
花言葉は警告、傷つく心、そばにおいて、独立独歩など。
食べれるらしく、苦みとほのかに甘い香りが特徴らしい。

・coma
1)彗星の頭部の明るい部分。核から放出されたガスや微粒子。
 空を流れる彗星が、頬を伝う涙に似てる気がしたので。
2)昏睡のこと。

カタカナに置き換えたとき「コーマ」と表記するのは後者で、前者は「コマ」。響きが良かったので呼び方は「コーマ」にしましたがどちらの意味でも。


(元は皮肉なのでロックっぽいの想定で)アップテンポで行こうかと最初はサビが二倍あったんですが、長い気がしたので半分に削りました。
戻した方が良さそうだったら戻すかもですが、今のところはこの長さのがすっきりする気がするので。

閲覧数:578

投稿日:2012/04/02 23:57:41

文字数:356文字

カテゴリ:歌詞

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  • せのうP

    せのうP

    使わせてもらいました

    こんにちは、せのうPと申します。
    曲を付けさせていただきました。

    アーティチョーク
    https://piapro.jp/t/idmO

    2020/10/24 16:50:44

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