人が死んだら、どこへ行くのだろう。
天国なんてものがあるのなら、
どうか、僕をそこに連れて行っておくれ。
もう、心残りなど無いのだから。

可愛い可愛い、僕の兄弟。
可愛い可愛い、僕だけの。
狂ったような、けれどそれ以上に愛しかった妹はもう居ない。

どうして、なんていわない。
だれよりもわかってる。
おまえが、逃げたことも。
おまえが、消えたことも。
自分の、心がさび付いてることも。

人は何処へ向かって歩いているのだろう。
もしも、天国なんてところがあるのなら。
僕を連れて行っておくれ。