泣き虫ピエロ

君の神様になりたい
「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...

A
悪夢に会ったら こちらへどーぞ
どんな怖い夢か
寂しくなったら いつでもどーぞ
救いじゃないけれど
B
ランドリーみたいに 洗えないけど
パントリーみたいに なんでもあるからさ
S
痛いところは どこですか？...

嗚呼　凛と咲く　見せかけに目を奪われて
嗚呼　ひそやかな　真実は花影
鮮やかを誇る大輪も
摘まれ　いずれ　枯れてゆく
花びら落ちた後に
剥き出し揺れる花蕊
ぎゅっとぎゅっとしてね
いつも強く守ってね
あなたの腕の中で取り戻す私
ぎゅっとぎゅっとしてね...

６．
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...

明日は明日　今日は今日
今は今でしかないし
難しく考えずに　それとなしにやっていこう
それとなく始めよう
始めるきっかけなんて　みんななんとなくでしかないし
そんなに意気込んでもないし
勝ったり負けたりそんなに大事？
才能あるなしそんなに必要？
尊敬されることが目標なの？
注目されたいの？...

意味と夢と命を集めて
作られてしまって身体は
終わった命を蒸し返す機械らしい
【これは彼の昔のお話】
人一人は涙を流して
「また会いたい」と呟いた
ハリボテの街の終末実験は
昨日時点で予想通りグダグダ過ぎて
その時点でもう諦めた方が良いでしょう？
次の二人は　街の隙間で...