S)
繰り返す時の中で 心音だけ歩み出す
止まる訳もないのにと繰り返す一言
「貴方はいったい、誰なのか」

A)
写し見せる鏡は 秘かに笑みを返す
「つまらない」と呟いては また明日(また明日)
か細い記憶の底に 蹲り反射する
「分からない」と嘆いては また逃げて(繰り返す)

B)
水面に映る現実に 若き思いは宿らずに
跳ね返し揺れる 水面に 叫ぶ――。

S)繰り返す時の中で 心音だけ歩み出す
止まる訳もないのにと繰り返す一言
「貴方はいったい、誰なのか」
記憶だけが埋もれて 感情だけ溢れ出る
突き刺された現実は「苦しい」と一言

A)
鏡の中で嘆くは 「つまらない」と反らして
同じ日を繰り返す 鏡は今日嘆くよ(助けて)
か細い記憶が溢れ 水面に映るその影
走り出した体は もう衰えて(変わり果て)

C)
絶望は絶頂 動けぬ患者
鏡に向かって 今日も気を狂おし
笑いだす!

S)
「お前は誰だ!」と嘆け 「分からない」と俯く
記憶だけが止まり続けるほら明日も
「つまらない、人生だね(笑)」
体は空に孤を描き ふわりと時は流れて
気付いたのは地にぶつかる残響とアクション

逃げる未来は遥か昔の昔の話で
記憶は駆け巡りあらがき弄り
轢かれ合う絶望は既に終わりも近い
目を閉じればまた新しい日が迎えに――。

A)
目を開けるとそこには 顔が1つあり。
鏡の中で「つまらない」と呟いた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

鏡気

鏡に向かって「お前は誰だ」と言ってみた。もう一度、もう一度――。

人は自分の顔を見て「お前は誰だ」と何度も唱えると気が狂い始めると聞くけど、本当かどうか調べるには、自分が実際に試してみなければわからない事。

オリジナル短編小説「鏡気」の詞版。

閲覧数:129

投稿日:2012/02/18 01:35:56

文字数:600文字

カテゴリ:歌詞

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