「私を愛して、けれども私は貴方を愛せない。」
誰だって憧れるシンデレラストーリー
私だって物語のお姫様みたいになりたかった
可愛い顔 綺麗な躰 美しい声 無垢な心
けれどもそんなのはもう 大昔の白昼夢
叶うことなどは無く ただ今日も何も無い顔で
醜い笑顔と醜態をバラ撒く
誰かに言っている「愛して。」と
でもその反吐は やっぱり 欲でしかなくて
貴方の血を啜り 肉塊を貪り 躰の音を飲み干しても
私の鼓動は鳴らなくて 誰かの云い付け通り
私は私だけの 虚構を画くのです
好きだ好きだ と 私の心の臓は喚き泣いていて
それを 駄目だ駄目だ と 私の理(ことわり)という厭らしい性は
恍惚の笑みで釜の蓋で抑え込む
出して出して と 怖がっても
後で後で と 忘れ去られる
「苦しい、苦しい、来るらしい。」
所詮はお飯事
「見えない、見えない、見栄無い。」
私だけの御伽噺
何時まで経っても 私の胃袋は満たされない
それならもう いっその事 消えてしまおうか
誰かに言っている「愛して。」と
でもその反吐は やっぱり 欲でしかなくて
貴方の血を啜り 肉塊を貪り 躰の音を飲み干しても
私の鼓動は鳴らなくて 誰かの云い付け通り
私は私だけの 虚構を画くのです
嗚呼、画き続けるのです
誰かに叫んでいる「ここだよ。」と
でもその雑音(ノイズ)は 結局 我儘でしかなくて
貴方の血を啜り 肉塊を貪り 躰の音を飲み干しても
私の錆びついた寂しさは 私の云い付け通り
貴方の貴方への 慕情物語を謳うのです
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