また訪れる年を祝う前に
今この場所に立っていられる時間に
まだ間に合うと花束を贈ろう 贈ろう
あー
振り向いて見える道は
必ずしも笑顔ではないけれど
あの日に見た夕焼けの結末だけが
きれいで
向き直った未来の道筋の先で
間違いなく僕が紡いできた軌跡だ
泣き喚いたあの頃の僕自身の目を見て
笑いかけられるようにと
明日見上げた空は何色なんだろう
俯いたまま歩く雨上がりの道の
逆さまに覗き込む世界の色に
満足してた
「もう全部全部いらないんだ」と
赤く咲いたその先で見た景色は
今日、今まで生きている自分自身が、
星空にならずにいる自分自身が、
なによりも素晴らしいことなんだよって
認めてあげられるようにと
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