昔むかし、黄の国に双子が産まれました。
しかし、後の争いを防ぐ為、後に産まれた男の子を城の侍女の子供にしてしまいました。
女の子は優れた後継者となるように、男の子は城の従者としてお互いの事を知らずにすくすく成長しました。
男の子の名前はレンと言います。レンは侍女の子供として幼い年齢ながら城の仕事をよくこなし、また剣の腕もとても目をみはるものでした。そしてなんと言っても驚くのは王女によく似たその顔、大臣たちの策により引き離された双子は大臣たちの策により、引き合うことになったのです。
「レン、王女様に失礼なことは絶対にしてはいけませんよ。あと、何かあったら王女様をお守りするのですよ。あとあと…」
「母さんわかったから。大丈夫だって!」
「いや、でも…」
「じゃ、行ってくるから~。ちゃんと暇見て帰ってくるよ~。」
王女専属の召使いになるというのに、レンは旅行にでも行くような態度に母親は不安でした。
「王女、王女付きの新しい召使いをおつれしました。」
レンは大臣に連れられ、王女の待つ部屋に行きました。
「はじめまして、王女様。今日より王女様の召使いをさせていただきます、レンと言います。よろしくお願いします。」
王女様はニコリと笑って「よろしくね」と答えました。
「ねぇ、レン………」
「王女、それは流石に怒られますよ…。俺、怒られたくないんですけど。」
「えー。」
レンは召使いであると共に王女の遊び相手でした。いつも二人で悪戯をしては大臣や王様に起こられて、また悪戯をするの繰り返しでした。
大臣たちはどんどん仲良くなる二人に一抹の不安を覚えました。後継者争いを避ける為だけに引き離したのに、姉弟と気付いたら意味がない。しかし、王女の楽しそうな顔を見ると、レンを牽制するのも躊躇われました。
悪ノ召使 第1話『双子』
悪ノシリーズで小説です。
最初はレンの紹介でも。
次はリンです。
目標は悪ノ召使の再生数が100万回る頃に完結です笑
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