光遮る　雨雲も
誰かへの恵みと　変わるならば

暗く淀んだ　僕の目も
「捨てたもんじゃないよ」って　慰めて

ただ繰り返す　今日が昨日になる
持て余している　生命の揺らめきを
さぁ誰か　好きに使いなよ
憂さ晴らしにさえ　なれないと
気づいた　僕は

ゆらゆらと　風に流され　生きてくのさ
言い訳の手札　切り続け
両手　すっからかんの僕は

きらきらと　光る水面が　眩しすぎて
飛び込めば　掴めるのかな　あぁ
このまま　眠りたい

窓に流れる　雫の跡
頬杖ついたまま　数えてる

僕を忘れた　この世界で
心が壊れる　音がしたんだ

溢れ落ちてゆく　欠片集めつなぐ
繰り返している　終わることない喜劇
さぁ誰か　好きに笑いなよ
暇潰しにさえ　なれないと
気づいた　僕は

はらはらと　落葉舞うように　生きてくのさ
屁理屈の種　こね続け
中身　すっからかんの僕は

きりきりと　刺さる言葉が　切なすぎて
飲み込めば　戻れるのかな　あぁ
このまま　眠りたい

追い越されるたび　背中ばかり見つめ
立ち尽くしていた

軒下に吊るされた　てるてる坊主が
微笑みかける　その日まで

遠ざけ続けた　心と心の距離
触れてみなければ　温かさも知らずに
あぁ人を　好きになりたいよ
扉開けるだけじゃ　意味ないと
気づいた　僕は

ふらふらと　光求めて　生きてくのさ
まとった殻を　脱ぎ捨てて　
挙げ句　すっぽんぽんの僕は

てくてくと　のろまでも顔上げ　前を向いて
鳴らせない　口笛吹いて　あぁ
ここから　始めよう