澄み渡る空気
聞こえた山びこ
柔らかな光
風に揺れる花
地面の感触
誰かの足音
あなたが現れた夢の続きを
振り替えるけれど忘れてしまって
掴んだものすら離れるように
紙飛行機はただ宙を舞う
朝焼けが差して背中を照らされ
湖のそばを歩いてみれば
風に吹かれて運ばれながら
この気持ちの意味推し量る
薄くなっていく飛行機雲見て
僕らの軌跡も消えると知った
思いを残さず飛んで行けるなら
****
過ぎ行く毎日綴った日記が
あのときの記憶呼び出していて
気持ちを分け合い過ごした時間は
ただ春の夜の夢のように
○月×日天気は曇り
見送るあなたに言葉を濁す
さようならさえも、また来てしまう
虚しさの中に閉じ込めた
踏み出せないなら背中を押すから
振り向かないでとあなたは言った
行き先信じたその思いやりは
歩き出せると分かっていて
夢から抜け出す道の途中で
気づけばひとりで我に帰った
目が覚めて消える幻はまるで
濃霧に霞んで揺らめく影法師
冷たい雨雲
湿った空気
雨の道筋
水の撥ねる音
濡れた水溜り
穏やかな光
あなたがいない、現(うつつ)の世界で
何気なく空をひとりで見上げる
言葉も交わせず思いを馳せて
探していた これからの意味
知らない間に雨は止んでいて
薄くなっていく遠い虹を見た
雲も、虹も、僕らの軌跡も
やがては消えることを知った
雨上がり 日差しの温もりから
たまたま見つけたそのメロディーに
この胸に秘めた思いをのせて
****
今日の天気は雨のち晴れで
優しい光があたりを包む
あの日に感じた温かな気持ち
そっと胸にしまっている
本当にこのまま終わっていいかと
あのとき問いかけ背中を押した
あなたのおかげで今生きてるから
同じく誰かに伝えたい
一歩を踏み出す背中を押して
振り向かないでとあなたは言った
これからまだまだ道は続くから
淡々と僕は歩んでる
跡形(あとかたち)も無く消えてしまいたい
そんな日々でも息継ぎをして
何が見えたのか聞いてほしいから
投げだせないほど鼓動を繰り返す
この胸に秘めた思いは
このむねにひめたおもいは
どぞないじががどもどつる
うみしろをささるいれしか
をがさにみすめみどなかと
つきをのつあてちおいそお
づえかせけめきのりゆらく
けなててるあえないめにう
ていにみよがるかかのきか
いよしてうりかばずなえん
るうてはにのらでにかるで
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