雪の花が咲いた
あの時　聞こえたの
柔らかな温もり 言葉が
愛おしくて


冷たい街の空気は嫌いじゃないけれど
寒さに震える人を見るのは好きじゃない

何もせずに見ているだけじゃ変わらないのに
白銀の大地が果てしない

ふわふわ さらさら
舞い散る雪
ひとつひとつあなたを浮かべて

雪の花が開く
あの時 旅立ったの
はるか遠くにいる あなたに会うために

点たちが繋いだ長い光の道
小さな窓の向こうで待っているから

透き通る季節に
ねえ 私を見ていて


夏の日差しが肌を焼いていた あの日に
初めて私は世界に足を踏み出した

無数の影が行き交う
氷の鋭い刃を持って
握り締める手は焼けている

あの日　ちらちら さらさら
落ちていく白
凍てつく胸の中を温めた

雪の花が揺れた
あの日に 前を向いて
大切な友達 思いに答えたくて

冷たい氷を溶かす その熱は
私だけじゃない
あなたがくれたもの

暖かな季節に
ねえ 何だか切なくて


ふわふわ さらさら
舞い散る雪
ひとつひとつあなたを浮かべて

雪の花びら舞う
温かい 風が吹いた
世界を彩り 響いていくあなたの声

無数の光の中で輝いた
柔らかな温もり 言葉は
あなたのもの

いつまでもずっと
ねえ 私を見ていて

小さな窓の向こうで待っているから