【一番】
過食気味なのよ、私
多すぎるのよ、愛の言葉が
昨日と違う誰かが
同じ言葉をそっと囁く


月がない夜もギラギラ
ネオンサインは誘蛾灯だわ
誰も何処にも行けずに
黒い水面【みなも】に星は流れて


当てもない明日に誓いが欲しい
信じられない言葉さえ信じたくなるこの街じゃ


哀【あい】、逢【あい】、「アイ」が多すぎて、他の何かと見分けがつかない
乃【あい】、瞹【あい】、「アイ」はどこにある？ （ねえ？）
探す私を誰かが嘲笑【わら】った



【二番】
眠れないのよ今夜も
幾ら服【の】んでも効きやしないわ
冷めた毛布にくるまり
孤独を埋める夢に微睡む


独り法師【ぼっちorぼうし】の蜃気楼
手を伸ばしても君はすり抜け
零れた夢の雫が
目覚めた頬にはらり伝うの


寂しくて心が歪【ひず】みそうだわ
誤魔化して笑わないでよ！　
耐えられないのこのままじゃ！


哀、逢、「アイ」が薄すぎて、他の何かを加えてしまう
乃【あい】、瞹【あい】、「アイ」はどんな味？ （ねぇ？）
話す私に誰もが黙った


【Ｃパート】
愛の歌ばかりが溢れているの
掃いて捨てるほどある歌
吐いて捨てるように君は歌うね！


哀、逢、「愛」が多過ぎて、他のナニかをくわえてしまう
厭い【あい】、飽い【あい】、「愛」はどこにある？
どこかにあれば諦めてるのに


愛、愛、愛が眩しくて、君の顔さえ隠してしまう
愛、愛、愛がどこにもないのよ！　
寂しさ埋める術【すべ】を教えてよ