「ぅん・・・」
翌日。
「・・・がくぽ?」
私の隣には、乱れて抜け殻になったしわくちゃのシーツがあった。
昨日の夜は、終電が終わってしまったため、私とがくぽは近くのホテルに泊まった。
私は目をこすり、近くに投げ捨てられてあった服を着て、ベッドの上でボーっとしていた。
「目、覚めたか?」
バスローブ姿のがくぽが、歯を磨きながら私の隣に座った。
「おはようがくぽ」
「お前、早く準備しとけよ。今日仕事だから」
「あ・・・うん」
そう言うと、がくぽは立ち上がって洗面所へ向かった。
がくぽ…
(今日も、仕事の事しか考えてない…)

私たちはホテルを出て、早朝の電車に揺られてそのまま会社へ向かった。
「あ~…間に合うかな…」
がくぽは腕時計を見ながら小さく足踏みをしていた。
その顔には、若干怒りが混じっている。
(ほんとに仕事一途なんだよな…がくぽって)
まぁ、そういう真面目な所が長所でもあるんだろうけど…
そうこうしているうちに、会社に着いた。

「おっはよー!ルカ!あれ?今日はがくぽも一緒なんだ?」
メイコがぴょこっと私の前に顔を出して、隣にいたがくぽを不思議そうに見ている。
「うん。昨日終電終わっちゃってて…」
「あぁ!昨日、がくぽ慌ててルカのこと迎えに行ったもんな~」
カイトがニヤニヤしながら近づいてきた。
「さー仕事だ仕事だ」
がくぽはさらりと受け流して、自分のデスクに座った。
私も自分のデスクに座った。
「昨日、一緒だったんだ~!よかったじゃん」
メイコが私のデスクの上に顎を乗せながら言った。
「うん。朝はすごい不機嫌だったけどね」
「まーじーでー?今日休みだったらねー…」
がくぽの性格を知ってか、メイコが惜しい、という顔をした。
「でも、そういうがくぽの仕事熱心なところは見習わなきゃ…」
そう言いかけたとき、私の携帯が鳴った。
「あ~ぁ…ルカ、ちゃんとマナーモードにしないと、あんたのダーリンがうるさいよ?」
「うん…」
案の定、がくぽは私に向かってぎろりと睨んできた。
隣には、がくぽが抱いた女の子がいた。
私は少しふてくされて、携帯を開いた。
(知らないアドレスだ…)
迷惑メール?と思いながら、メールを開いた。
『いきなりすみません。カイトから、アドレスを聞きました。今日、お会いしたいのですが… キヨテル』
(キヨテルさん!?)
びっくりして、カイトの方を見る。
カイトはつまらなそうにパソコンに向かっていた。
私は一瞬迷った。
キヨテルさんは、確かにいい人だ。
でも、昨日の事を考えたら…
それに、何回も特定の男の人と会っていたら、浮気になるんじゃ…
ふと、がくぽのほうを見た。
がくぽは、あの女の子の頭を笑いながら撫でている…
『わ!びっくりしました~!今日、会えますよ~。仕事終わってから、連絡させていただきます』
送信。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

社内恋愛【部下の前に、女なんですッ!】 15

なんかgtgtになってしまった;;
時間があるとき、ゆっくり書きたいです…

閲覧数:281

投稿日:2010/10/17 22:03:39

文字数:1,183文字

カテゴリ:その他

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  • もごもご犬

    もごもご犬

    ご意見・ご感想

    こんにちは、お久しぶりです!
    ・・・なんというか、もうルカちゃん、キヨテルの元へと走っちゃえばいいと思いまs((
    浮気者なんて、知らん顔で←
    どちらにせよ今後の展開が楽しみです!><

    2010/10/23 14:46:47

    • どーぱみんチキン

      どーぱみんチキン

      お返事遅くなってすみません><
      こんにちは、ふみゅれす(´▽`*)
      ですよね!ルカちん、もうキヨテルさんに走っちまいなYO★←
      こんなことされても、ルカさんはがくぽが好きならしいです・・・なんて健気なルカさん・゜・(ノД`)
      続き遅くなるかもしれませんが楽しみにしていてください!!

      2010/10/26 15:49:55

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