さみしくて

ねむれぬよるは

そっとてを

さしだして

びろうどの

うみはけっして

きみをたべたりしない

ただやさしく

だきしめるだけ

どうかよるを こわがらないで

かなしくて ねむれぬよるは

ぼくのことばを おもいだして

うかぶつきは けしてきみを

どなりはしない

ただやさしく ほほえむだけ

どうかよるを きらわないで


べっとのすみでがたがたふるえて

「わたし しぬのが こわいの」

だれかのあしおとがなるたびに

ちいさなかた だきしめてた


びろうどの うみはけっして

きみをたべたりしない

うかぶつきはけっしてきみを

どなりはしない

ただやさしく だきしめるだけ

ただやさしく ほほえむだけ

どうかよるを こわがらないで

どうかよるを きらわないで

どうか

どうかこの

よるをあいして。

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  • 非営利目的に限ります

寝台

閲覧数:232

投稿日:2008/05/07 02:52:07

文字数:377文字

カテゴリ:その他

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