…突然 飛び出した
ひとつの 部屋
裸足で 駆け出した

砕けていた 硝子で
傷を 負った…

痛みは 心を 抜けて
雫を こぼしそうな頬と
一緒に 身体中へまわる

動けなくなった…
足が 別れを 悲しくさせた



あいたい… 遇えないよ
もう 二度と あなたには
そう簡単には
忘れられない




このまま 私は
どうなるの…？

「手を貸してあげる
瞳を 閉ざすかは 君 次第」

人影が 支えてる
足に 包帯を
巻いてくれる……

「立ち上がるんだ！
頑張るんだよ？」

誰なの…？ あなたは？

「未来の ひとだよ…」

ここから先は
聴こえないよ …何も




あいたい… 遇えないよ
もう 二度と あなたには
そう簡単には
忘れられない




あいたい… 遇えないよ
もう 二度と 視えないよ
替わりに あなたが
わすれさせてくれる？




「ほら？来るぞ！
雨が 降る……

刃のような 鋭さ で」


…抱きしめてくれるの！？


忘れることは ないよ！

新たな 記憶を
憶えるんだ……