ご卒業おめでとうございます
少し大人びて見えたあなたの横顔
寂しくないといったら嘘になるけれど
笑顔で笑顔のあなたを送りだします

初めてのぼったあの坂道
そこがあなたとの出会いでした
あなたの笑顔に仕草に優しさに
わたしは恋をしました

あぁ、好きです。
…なんて

言えたらどれだけよかったのでしょう
弱虫なわたしは顔赤くして話すことしかできなかった

ご卒業おめでとうございます
どこか遠くへいってしまったようだ
悲しくないなんて大嘘だけど
笑顔で笑顔のあなたを送りだします!

晴れの日も雨の日も雪の日も
考えるあなたのコト
春にはあなたの笑った顔を
夏にはあなたの一生懸命な顔を
秋にはあなたの泣き顔を
冬にはあなたの赤くなった鼻を
また思い出す

あぁ、もう、大好きだ
伝えられないけど
あぁ、もう、大好きだ
届かないけれど
この気持ちはわたしの宝物だから
胸にしまってわたしは前を向く
そして―――

「本当に、本当に、ご卒業おめでとうございます」