第8話「完成する世界」
ピカッーーーー
地面が光っていると言うよりは
俺達がいる足場が光っていると言ったほうが正しいであろう
が、その光は異常な程の輝きで。例えるとしたら
太陽の光を直に見ているか、車のヘッドライトを
間直で見ているようだ・・・
数十秒後、光は治まり
ようやく、目が開けれた・・・
―「くぅぅ・・・」
俺は瞬きを何回かしてから
周囲を見渡した。
「ミク姉ひどいよぉ~
始めるときには、ちゃんと説明してからじゃないと・・・」
そう言ったのはリンだった。
どうやら、リンとレンは
まだ目がおかしいのか・・・
手のひらで目を押さえている・・・
「ごめん。ごめん。」
ミクはリンとレンに謝り、その後
俺の方へ来た・・・
「ミク、今のは?」
俺は片目を押さえているミクにさっきの事を聞いた・・・
「あっ。兄さん?
えっと今のは、【この世界を完全にする】ための
儀式みたいなものだよ・・・」
「え!?儀式!?」
またしても、新たな単語が出てきた事に
思わず平常心を失いそうになった・・・
「うん。さっきのが第一段階だよ♪」
「次があんのか?」
「うん!第二段階で終わりだから。」
そう言うとミクは大きな声で
「それじゃ~第二段階行くよぉー!」
その掛け声と共に
またも、足場が光り始めた・・・
しかし、今度のは、さっきのような
眩しい光りではなく、青白い光りだ。
「なんだよ、これ・・・」
それは、ただ単に足場が光っているわけではなく
自分、そしてミクたちの、それぞれの足元に
小さな円ができ。その円から光りが伸びるようにして中央に
集まっている。
バチバチッバチバチ・・・
よく見てみると足元では極小さな青白き雷が発生している
「奏!前に進んで!」
俺が、青白き雷に見とれていると
いきなり、ルカ姉が叫んだ!
「え?」
その瞬間、真下から雷が上がってきた・・・
俺はルカ姉のおかげで間一髪で避けれた。
「大丈夫?奏」
「大丈夫だよ♪ありがとう。それよりも、これから、どうするの?」
俺はルカ姉に聞いた。
「ん?あー。今から少しの間この円の中で待つの」
ルカ姉は、そう言うとニコッと笑って
めーこ姉の方へ歩いていった。
―数十分が経った頃
いっこうに周りの景色は変わらず雷が
ただ単に下から上へ。そして、一点に集中している。
俺は、それを眺めながらボケーッとしていると
ミクとルカ姉が寄ってきた・・・
「どうしたの?」
俺はミクとルカ姉の顔をキョロキョロ見ながら訊いた。
「兄さん、恐くないの?」
ミクは、心配そうな顔で訊いてきた。
「恐い?どうして?ただの雷じゃん♪」
俺は、ミクにそう言うと。
ルカ姉が・・・
「じゃあ。どうして、手が震えているの?」
訊いてきた・・・
「手なんて震えてなんか・・・」
俺は目を疑った
自分でも気づかなかった。
ルカ姉が言った通り
俺の手は震えていた。抑えようとしても治まらなかった・・・
その時、ミクが右手を
ルカ姉が左手を優しく握ってくれた。
俺は真っ赤になりそうだったが。
それは、いきなりの轟音に打ち消された・・・
上に集まった雷が円の中央に落下した・・・
落ちた場所から徐々に白い光りがドーム状に広がっていくのが分かる
俺達がそれに飲み込まれるのは、30秒もかからなかった・・・
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kurogaki
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
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ご意見・ご感想
ムギ
ご意見・ご感想
最後の説明文までおもしろかったです!
あといきおいでタメ口にしちゃいますw
今DSで文うってたり((笑
2010/09/22 22:23:23
☆ユキ月花☆
こんばんわ?^^
タメ口なんて、もちOKだよぉ♪
ピア友だしねwww
次の話では、主人公以外あまり出なかったり((黙
2010/09/22 23:06:32