境界を越えた終焉
始まりは最後の舞踏
時計逆さ回り
消える表紙の赤い靴

甘い赤い毒林檎いかが?
噛り付いた知ってたの
揺らぎ誘う微睡みに浮かぶ
踊れ踊れ ねえ、王子様

硝子の靴は見つからない
十二時の鐘に紛れた魔法
棺に埋もれた白い薔薇
擦れ違うままに遠く揺れる鼓動

目眩く(めくるめく)ただのお伽噺(めるへん)
ピリオドの続きは奇跡
触れた指先から 溢れ出す想いだけが

どんな夢もいつか覚めるのなら
今は惑わされて
二人さよならはいらない

廻り廻る糸車触れた
くらり眩暈知ってたの
茨(いばら)纏い揺蕩う微笑み
歌え歌え さあ、王子様

覗いた瞳光るナイフ
零れ落ちたのは真珠の涙
「愛して」最期の口付けに
泡沫(うたかた)のように少し痛む小指

めでたしはまさにお伽噺
シナリオの未来が世界
数え切れないほど零れ落ちてく台詞を

こんな夢もすぐに覚めるのなら
嘘を思い描き
ここでさよならが聞きたい

王子様、キスはしないで
途切れない夢を見たいの
罪は色鮮やか淡い幽閉の舞台で

眠り姫、目を覚まして
口唇に幾度も紡ぐ
花を添えた胸に二人孕んだ永遠

いつか夢が覚めてしまうのなら
一人過去を辿る
今はさよならお姫様/王子様

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

白雪アッシェンプッテル

閲覧数:394

投稿日:2012/02/23 20:37:37

文字数:520文字

カテゴリ:歌詞

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