Ａ
「死んじゃいたい」の真相は
きっと何も信じられないと
「死んじゃ痛い」の根底は
ただ弱いその臭い“間(あいだ)”

B
そうだって
どうだっていいや　君が居ないなら
ソーダって
甘いっていいや　君がいいなら

S
愛して　逢して　哀して拗れた
なんと奇妙な宵の夢
酩酊　肯定　想定寂れた
なんと愉快な酔いの夢

Ａ
「死んじゃいない」の構想は
君が僕を殺さないことさ
「死んじゃ居ない」の心底は
ただ深いその細い“故意さ”

B
朝だって
夜だっていいや　僕が消えるなら
傘だって
逆立っていいや　僕がいいから

S
恋して　請して　乞して敗れた
なんと刹那の檻の船
聡明　雷鳴　道命外れた
なんと無縁の澱の船

S'
案外　存外　欄外残した
一つ綺麗な花の色
妄想　空想　迷走遺した
一つ汚れた――

S
愛して　逢して　哀して拗れた
なんと奇妙な宵の夢
酩酊　肯定　想定寂れた
なんと愉快な酔いの夢

恋して　請して　乞して敗れた
なんと刹那の檻の船
聡明　雷鳴　道命外れた
なんと無縁の澱の船

なんと不思議な藍の色