あなたのいない夢を数えて
眠ろうか、遊魚。
途方もなく広い海の中
この耳を塞ぐの
蒼い鼓動が鳴いている
どこかの夜と共鳴する
あなたの声を探すほど
この灯火は揺らぐ
冷たい指でいいから
心の奥を抉って
あなたのいない夢を数えて
眠ろうか、遊魚。
行方知れず深い海の中
その息を探るの
いっそ凍りつけたなら
邂逅も永久になって
あなたの泳ぐ日々を攫って
潜ろうか、遊魚。
帰り路さえも見失うほどの
深い藍の底へ
あなたの光る身体を抱いて
還ろうか、遊魚。
絡めた指の隙間で凍る
夜に接吻けよう
あなたのいない夢を数えて
眠ろうか、遊魚。
途方もなく広い海の中
この耳を塞ぐの
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